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「市がやるべきだ。それは国の仕事だ!」と何もしない市民。でも、小さな力は大企業を超える! [地方映画の力!]

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近年、注目されているのが町興し映画。聖地巡礼といって映画のロケ地を訪ねることがブームになっており、ヒット作の舞台となった町が注目されている。

「だったら、わが町でも映画を撮ろう!」

そんな動きが各地で起こっている。が、映画作りが大変ということだけでなく、同じ町の人たちの理解が得られないことが多く、苦労している方々がいる。

故郷のアピールがテーマであり、実行委員となった人たちのほとんどはボランティアで製作費を集める。交通費も食費も自腹。もちろんギャラも取らない。それらを経費にしていると、いつまで経っても十分な製作費が集らないからだ。そうして寄付を集めてまわるのだが、最初はなかなか理解が得られない。

「映画撮影?おもしろそう! 有名な俳優さんも来るの?」

多くの人は興味を示すが、寄付をお願いすると渋る人がどの町でもかなりいると聞く。これは花火大会と同じ構図。ある町の役所で働く友人に聞いたが、その町の花火大会は近隣の町の人たちを呼ぶことが目的だった。花火を見に来たときに食事をしてくれる。町の魅力が伝わる。宿泊してくれる。お土産を買う。何より経済効果が上がる。


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役所が主導で花火大会は行なうが、税金を使う訳ではない。全て市民からの寄付。3千万円くらいが必要。しかし、それが毎年なかなか集らない。花火大会というと皆「楽しみです」というが、寄付というと渋る。そもそもが町をアピールし、近隣の人たちを呼んでお金を落としてもらう。つまり、町の人たちが儲かるイベントなのに多くの市民が協力しない。役所の友人は言う。

「そもそも市民のための花火。皆、喜んでいる。だから続けているのに寄付しない。ほんとやり切れないすよ!」

同じことが映画作りにも言える。町をアピールし、観光客を呼ぼう。知名度の低いわが町をPRしよう!とボランティアで頑張っている人たちがいても「映画、面白そう!撮影見に行くね」というけど、寄付というと嫌がる人たちと多い。これは特定の町に限ったことではなく同じ話をあちこちで聞く。映画であろうと花火大会であろうと、故郷をアピールする。観光客を呼ぶためのイベント。なのに多くの市民はこう考える。

「市が観光客を呼べばいい」「映画は面白そうだが、寄付はしたくない」「町の財政が大変なのは知っているが、自分たちには何もできない」「税金を払っているんだから、市が映画をやるべきだ」

でも、考えてほしい。行政が本当に意味で市民のために何かをやってくれたことがあるだろうか? 今の政府を見ていればよく分かるが、総理の友達なら大学を作るのに200億円がポンと出る。犯罪まがいなことをやった官僚でも莫大な退職金をもらう。震災後の福島の復興より、オリンピックに力を入れる。ある町の市民はいう。「役所はできない理由を探すことに努力している!」そんな現状を見ていたらとても期待はできない。

そもそも、映画作りも花火大会も町のため市民のためのイベントだ。観光客が来れば儲かるのは食堂であり、商店であり、ホテルだ。今、日本の地方は本当に大変。農業も、林業も、漁業も不振。だからこそ町興し映画というのが注目されている。それをボランティアでがんばる人たちがいる。なのに「撮影は見たいが、寄付はしたくない」というのは、意識がとても低いのだと思える。


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市や国が何もしない理由のひとつは、組織が大きいとなかなか動けないこと。或は新しいことに取り組むのがむずかしいこと。その辺は多くの人が理解しているだろう。なのに「市がやるべき」「国の仕事だ」というのは責任転嫁をしているだけ、目の前にある町の状況を見ないで済ませているだけ。現実逃避。だから、楽しそうな撮影は行きたい。でも、僅かな額でも寄付は嫌だといってしまう。

もし、本当に映画が効果がないと思うなら寄付をしなくてもいい。しかし、町をアピールしたい、観光客に来てほしいという思いがあれば、市民の1人1人が考えて行動しなければ、町はどんどん錆びれてしまう。子供たちが故郷に誇りを持てなくなってしまう。観光誘致だけではなく、映画を作ることで、故郷をスクリーンで見つめることで、どれだけ自分の故郷が素晴らしい場所であるか?にも気付く。

なのに、多くの人は千円、1万円くらいを寄付する余裕があっても何か理由をつけて断り、現実を見ないようにしていることが多い。以前にも書いたが、そこに日本人特有の思いがある。「誰かがやってくれるはずだ....」「自分には力がない。何もできない......」そんな考え方が自身を封じ込めている。だから個人も、町も変わることができない。

でも、多くの人は気付いていないが、小さな力を集めることで、どれだけ大きなことができるか? 市や国では出来ない大きなイベントだって可能なのだ。僕が映画撮影をした町の人たちというのは、まさにそれを証明している。その気になれば出来る。毎回、ご一緒する地元の皆さんと映画作りをしていると、本当にそれを実感する。今回はたった3人のおばちゃんたちの思いからスタートした。それが大企業並みのプロジェクトとなった。諦めてはいけない。小さな力を集めれば巨大な力になり町をも変えて行くのだ。



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