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「明日にかける橋」撮影準備は怒濤の進行?ーなぜ、ここまで忙しいのか? [8月−2017]

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クランクインまでカウントダウン。ようやく、製作部が参加。これで、かなり楽になる。本来、製作部は撮影の1ヶ月前から参加。ロケ地に住み込むような形で、ロケハン。地元協力者と連絡。ロケ地との交渉。宿舎を探し。スタッフが来るときには全て段取りができているという状態を作る。

それを半年以上前から僕が担当している。だが、撮影が近づいて来ると、余裕がなくなってくる。僕は監督業。製作部業だけでなく、プロデュサー、宣伝、脚本、等の仕事もする。さらにキャスティング! 
各所からもの凄い数のメールと電話。着信履歴を常に確認しないと、電話がかかったことさえ気付かないほど。着信した記録がかなり下の方に行っているからだ。その返事だけで、1日が終わる事もあり、監督業も、脚本業もできなくなっていたのだ。

そんなときプロデュサーが「僕がその辺肩代わりしますよ」といってくれ本当に助かった。とは言え、僕もロケハン等は継続して行う。この頃からスタッフが参加。各パートとの会議、相談、機材問題等に時間を費やさねばならない。

その内にプロデュサーにも余裕がなくなってきた。彼もいろんな仕事を抱えている。他の仕事もある。見ていると、どんどん顔色が悪くなる。ストレスで精神的に参っているようだ。スタッフからも、いろんな要望が彼に寄せられる。だが、その全てに応えることはできない。低予算映画の場合は本当に大変。

そもそも製作部を撮影までギリギリ呼ばなかったのはそこ。人件費削減のためだ。撮影の1ヶ月前から製作部スタッフを呼ぶと、1ヶ月分のギャラを払わねばならない。それを僕が担当すれば、そのギャラ分は浮く。もちろん、その額を僕は一切もらわない。僕が監督業と製作部を兼ね2倍働いて、人件費を1人分にすれば経費削減だ。これを毎回やっている。

僕の映画は1億2億の製作費の映画ではない。特に今回は市民の寄付を集めて作る市民映画。その予算内で最高の作品を作るには、とにかく節約と倹約。

1人が3人分4人分の仕事をすることが不可欠。商業映画の最低予算は2億円ほど。その何分の1かの予算で、そんな商業映画に負けない作品を撮るのは当たり前の努力をしていてはダメなのだ。だから、僕は7人分の仕事をする。

だが、撮影直前になると、僕もプロデュサーももう完全に余裕がなくなる。精神的に追いつめられる。あーーもうダメだーーというところで製作部さんが登場。これまでの仕事をバトンタッチ。でも、彼はここまでの事情。地元の状況を全く知らない。その引き継ぎにまた何日もかかる。そして、完全に引き継ぐ事はできず、僕が継続しなければならないこともある。

正直にいうと少し前に下痢が何日も続き、力が入らず立っているだけで精一杯ということがあった。僕は少々腐ったものを食べても平気。それが何日も下痢が続いたのは人生で初めて。これはストレス性のものか? 夏バテか? 分からないが、そんなことで仕事を休めない。下痢の最中に朝から夜まで順に4カ所で打ち合わせ。倒れそうなこともあった。今は体調が戻ったが、休養を取る余裕はない。

その勅語に予期せぬ問題が次々に起きた。それを解決するために時間を割かねばならない。そんなこんなで監督業が最近まで出来ていなかった。これは本末転倒。いくら人件費が安くついても、いくら製作部の仕事がうまく行っても監督業が出来ていないということは、映画のクオリティを高めることができないーということ。

そこで数日前からようやく監督業にかかる。仕事はどのシーンをどのように撮影するか? 俳優をどう演出するか? そのロケ地をどう活用するか? カメラはどのように撮るか?等の演出部分である。映画の上映時間は約2時間。その2時間分のシーンとカット。それを全て考え、想定し、ロケ現場で実践するのが監督の仕事である。それによって平凡で退屈なシーンになるか? ハラハラドキドキの場面になるか?が決まる。

その作業を始めたのはつい先日。今回のための参考ビデオで見たいものが何本もあるのに、観たのはまだ1本。DVDを見る2時間がここまで取れなかった。と言っている内に、衣装合わせが近づき、今度は俳優たちと対峙せねばならない。彼ら彼女らはもの凄いパワーを持っている。全力でかからないとはねとばされる。そして、俳優たちの魅力を徹底して考え、役のあり方を重ねて考え、現場に挑む。監督がやるべき仕事がどんどん増えて行く。

なのに、それを考える時間があと数日しかない。これでいいのか! いや、まだ少し時間はある。ここからは監督業に専念して、徹底して演出プランを考える。予算内で映画を撮る予算配分も大事だ。が、これからは中味を考える。多くの人たちの期待に応えられるように最高の作品にする努力をスタートする。



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