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太田組の舞台挨拶が評判になる理由ー監督が進行役? [6月ー2018]

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映画は公開初日に舞台挨拶が行なわれる。メインキャストと監督が登壇。基本は映画が無事完成。公開初日を迎えられたことを祝うもの。同時に、有名俳優が集るので、それ目当てに多くの人が来てくれるのを期待してのイベントでもある。映画でも舞台でも、初日に満員御礼というのはとても大事。初日ガラガラというのは悲しい。そんな舞台挨拶。僕が映画ファンだった頃から、テレビのワイドショーとかで紹介されるのを見ていたが、何だかなあ……と思うことが多かった。

司会の人が俳優に撮影当時のことを訊く。俳優たちはもの凄くお上品に答える。面白いとは言いがたいやり取り。特に酷いのは監督の発言。まあ、司会者の質問もよくないのだけど「この映画のテーマは何ですか?」「この映画を作るきっかけは?」とか、何だか真面目なことを訊く。監督も真面目に答える。関西で育った僕としては思う

「ジョークのひとつくらい入れんかあ!」

何で舞台挨拶ってこんなに面白くないんだ。そんな思いがあったので、自分が監督した映画が公開。舞台挨拶をするときにはもっと楽しくて、面白い、エンタテインメントなものをしようと考えていた。それから20年以上が経ち、本当にその日がやってきた。そこで、いろんなことが分かる。

まず、俳優たちがなぜ、真面目に質問に上品に答え、面白くないやり取りとなるか? ひとつには撮影が1年前ということが多い。それから、いろんな仕事をしているので、当時のことがなかなか思い出せない。テレビなどで舞台挨拶を見ていて、俳優たちが他人事のように話すことが多いが、1年も前のことなのでリアリティがないのだ。もうひとつは、俳優の多くは非常に神経質で繊細。多くのお客さんの前に立つと超緊張する。

「え? でも、撮影のときは大勢のスタッフがいるし、舞台ならお客がいるでしょう?」

と言われそうだ。俳優の多くは台詞があれば平気だけど、自分の言葉で語るのが苦手であり、緊張する。だから、面白いこともいえず、上品な答えになりがちというのもあること。分かって来た。

そんな事情も考えて僕は「青い青い空」から太田組式舞台挨拶を実践している。通常、舞台挨拶では司会者が質問。監督や俳優が答えるという形だ。そこで問題が生じるのだ。俳優は緊張する。初めて会った司会者。質問されてさらに緊張、うまく答えられない。失礼なことを言わないように、どーしても差し障りのない話になる=>盛り上がらないという背景となっている。

それと監督たちの話がおもしろくない。そもそも、舞台挨拶で監督が映画のテーマや動機を語る必要があるのか?と思っていた。観客はそんな話より、俳優たちの生の声が聞きたいはず。そこで考えたのが、司会者ではなく、監督が俳優に質問するという形式。監督はあれこれ語らない質問者となる。

俳優は現場を共にして良く知る監督なので、緊張もほぐれる。もし、言葉に詰まっても監督が「そういえば***もあったね」とか「あーそのときさあ〜」と当時の想い出を語れるし、俳優も記憶が蘇ってくる。話も盛り上がる。観客も監督の詰まらないテーマの話なんて聞かなくて済む。

リラックスしてくると途中で誰かが発言したり、話が混ぜこぜになったりもする。でも、それで俳優たちはいろんな話をしてくれる。トークが盛り上がる。お客さんが喜んでくれる。毎回、笑いが耐えない。

もちろん、内輪ウケにならないようにせねばならない。撮影現場にいた人には分かるが、知らない人には笑えない話なんていうのはダメ。その際は必ず、現場の解説を入れる。あくまでも、お客さんに楽しんでもらうこと。現場の空気を伝え、俳優たちの思いを知ってもらうのが目的。

だが、難しいのは人数が多いとき。時間がなくても、皆、平等に、同じ量の話してもらわねばならない。その進行は報道番組の党首討論の司会のような大変さがある。めちゃめちゃ神経を使う。15分の舞台挨拶で3人が登壇だと、1人5分。その中でどう質問し、どう盛り上げ、どう展開させて、時間内で、平等に話してもらうか? その上で観客に楽しんでもらうことが大事。でも、そんな太田組式の舞台挨拶は大好評。毎回

「楽しかった!」「笑った!」「あの俳優さん。あんな面があるとは思わなかった〜」

と言ってもらえる。「向日葵の丘」のときは主演の常盤貴子さんが大暴走。お陰でもの凄く盛り上がり、翌日のスポーツ紙に大きく取りあげられた。今回の「明日にかける橋」東京特別試写会でも大好評。多くのネット記事がアップされた。そう、観客に楽しんでもらった上に、マスコミにも取りあげてもらうことが舞台挨拶では大切なのだ。

ときどき、観客そっちのけでマスコミを優先にした話をする人がいる。また、宣伝会社から**は必ず言ってほしいと言ってくることもある。確かに記事にしてもらうのは大事だが、その場にいる観客を無視するなら記者会見をやるべき。両者に楽しんでもらえる舞台挨拶こそ意味あるもの。上品な予定調和の発言より、楽しくトーク番組ような話ができること。それが撮影現場での俳優たちのがんばりや意気込みを伝わる。俳優たちが訊かれたことを話すだけでなく、自分の思うことを自分の言葉で伝えることが一番なのだ。

そんな太田組舞台挨拶は毎回好評。応援してくれている人たちは「舞台挨拶は必ず見たい!」と公開初日に駆け付けてくれる。そして今回ー6月30日、東京有楽町スバル座の舞台挨拶はかなり豪華。メインキャストが大集合する。まだ、誰と誰とは言えないが、時間も長めにとって長尺版となるので、お楽しみに。


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