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表現の仕事は憧れだけではできない。「命賭けてもやる!」という思いがある者だけが成功する世界① [映画業界物語]

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10代から映画監督を目指し、長い長い年月をかけて現在の場所までたどり着いた。ただ、険しい崖を何年も登って、やっと頂上についたら、さらに険しい山の入り口だった...。というオチなのだけど。どうにか映画監督という仕事を続けている。

デビューして12年。5本の映画とその他、もろもろの仕事をしてきた。最近聞かれるのは「どうすれば太田監督のように続けて映画を撮れるようになれるんですか?」「どうすれば俳優になれますか?」ということ。

僕が「映画の仕事をする!」と決めたのは高校時代。17歳だった。本格的にプロを目指し脚本を書き出したのは、アメリカ留学から帰ってから。バイトをしながら、シナリオを書き続け。営業を続けた。初めて仕事を得たのが、つまり僕が書いたシナリオが映像化されたのは5年後だった。

脚本家の友人に訊くと、彼も東京に出て来てシナリオ学校に通い、初めて仕事を得たのが5年後という。SMAPだってブレイクするまでに4−5年かかったはず。最初はスケボーに乗る5人組というイメージで売っていた。大きな芸能事務所の力を使っても、ブレイクするのに4−5年かかったのだから、個人はさらに困難だ。5年ー10年は当たり前なのだ!

そんなふうに仕事をもらうまで、あるいはチャンスを掴むまでに何年もかかる。田舎の映画少年やギター少年が東京に出て行き「1年がんばる!それで夢を掴めないようならスパっと諦めます」てな話を昔はよく聞いたが、1年や2年でチャンスを掴めるものではない。

というと、若い連中には「そんなにかかるのなら、諦めようかなあ〜」という奴が時々いるが、それなら止めた方がいい。その段階で失格。また、多くの若い人は映画学校で学び、卒業すれば監督や脚本家になれる!と思っている人が多いが、大学だろうと専門学校だろうと、学校というところを卒業しても、業界で仕事を得られるかどうか?は分からない。まして卒業してすぐに監督や脚本家の仕事をもらえることはない。

これは俳優やミュージシャンも同じ。学校を出ても関係ない。多くの専門学校は商売でやっている。特に映画学校なんて、プラスになることは何も教えてくれないので要注意。支払う授業料で自主映画を撮った方がいい。では、どうすればいいのか?「これ!」という確実なパターンはない。僕も高校時代に日本の映画監督がいかにして監督になったか?を調べたことがある。

昔は大学を出て、入所試験を受け、映画会社に入る。その後もしばらく、そのパターンが続いたが、黄金時代が終わり、映画界が斜陽になると社員を取らなくなった。その後はいろんなパターンで監督が出て来る。が、いろんなスタイルがあり、これをやったらOKというものはない。

自主映画をやっていた人。CMをやっていた人。他業種で成功した人。テレビデレクターをやっていた人。いろんなバックグラウンドから監督は登場している。ついでに、アメリカも調べてみたら、これまた千差万別。これ!という決まったルートで監督になって人はいない。では、どうすればいいのか?

最近の、特に若い人はマニュアルでものごとを考える。店でもマニュアルがあり、店員はその通りに仕事をする。つまり、考えて動くのではなく、与えられたことを確実にすることが仕事であることが多い。バイトをしていてもそうだ。言われたことをする。言われていないことはしない。自分で勝手な判断をしない。

だから、本屋に行けば@@@@になる方法とか、@@@@になれる方法みたいなマニュアル本が売られている。だが、そんなマニュアルで、映画や芸能の世界はやっていけない。この世界はこうすれば成功するなんて方法はないのである。では、どう考えればいいのか。

大事なのは価値観。夢を追いかける若い人たちの多くに言えることは、一般の価値観で業界を渡ろうとするから通用しない。そのために大きなチャンスを逃す。俗世間の価値観に縛られていると目の前のチャンスに気付かない。趣味の世界やサークル活動気分。それで潰れて行った人たちを山ほど見て来た。

そんな話を書こうと思ったが、すでに長文になってしまったので次回にする。今回は「1年2年では夢は掴めない」「この世界にマニュアルなんてない」「価値観を切換えろ」ということろまで。また続きを書かせてもらう。(つづく)


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