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表現の仕事は憧れだけではできない。「命がけでやる!」という思いがある者だけが成功する世界② [映画業界物語]

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「映画界、芸能界にマニュアルなんてない。こうすれば成功する。仕事をもらえるという方法」なんて存在しない!ということを前回書いた。「では、どうすればいいのか?」そんな風に考えがちだが、それ以前にもっと大切なことがある。そこから考えよう。

例えば、大学を出て就職する。そのときに「SONYに入りたい。NHKに入社したい。電通で働きたい」というのと同じ。その発想は映画や芸能の世界は通用しない。説明する。なぜ、電通なのか? どうしてNHKなのか? 面接で聞かれれば「広告業務に昔から関心があり...」或は「報道というものを考えるとき、やはり最大手であり、公正中立の報道をする御社が…」とかいうだろう。だが、多くの人は「大手だから!有名だから!給料がいいから!」という理由で選んでいないだろうか? 

「広告代理店に就職したの〜」

といえば「すごいー」と言ってもらえる。「テレビ局で働いている」といえば「かっこいいー」と思われる。そんなことで「就職したい!」という人がとても多い。もちろん、広告や報道に多少の興味はあるだろう。でも多くはミーハー気持ちでその種の会社を選んでいる。つまり、報道や広告の仕事がしたいというより、企業名やブランドに憧れ、まわりから「凄い」と言われる。自慢になるということが第一の理由なのだ。

芸能界や映画界を夢見る人たちも同じ構図だ。映画学校で講師をすると、こんなことを聞かれる。「監督になると女優さんと付き合ったりできますか?」或は、監督になりたい理由を聞くと、「将来、有名女優と結婚できるかもしれないから」あるいは「映画監督とか脚本家というとカッコいいから」という若い人も多い。最初はあれこれ「映画が好きだ」「岩井俊二さんのような映画が撮りたい」とかいうが、突き詰めるとカッコいい。女優にモテるてなことが目的である人が多い。

ミュージシャン。小説家。俳優になりたい人たちも同じようなタイプが多い。歌手になってテレビに出たい。人気者になりチヤホヤされたい。CMに出て「わー**さん。凄い〜」と言われたい。とか、全てまとめて、先の大手企業に就職したい大学生と同じなのだ。ブランドに憧れている。映画監督と呼ばれたい。俳優になり人気者になりたい。テレビに出たい。カッコいい。儲かる。そんなことが本当の理由であることが多い。

しかし、その手の連中はことごとく潰れて行く。なぜか?「映画監督になりたい」というのは自分が作りたい映画を作りたいからなるのに、その映画を撮る努力をしない。ミュージシャンなら楽器を弾きたい。歌いたいという思いがあるのに、練習しない。歌わない。作家なら書きたいものが溢れているはずなのに、書こうとしない。俳優なら演じたいはずなのに、毎日アルバイトしている。

つまり、皆、職種に憧れているだけであり、「映画を作りたい。演技をしたい。演奏したい!」ということではないのだ。だから「仕事もらえればやりますよ」という。でも仕事でなくても、それをしてしまうのが本来のアーティスト。脚本家志望の後輩がいる。

「依頼してくれればいつでも書きますよ」

というが、自分からは絶対に書かない。そもそも、何の実績もない無名のライターに依頼が来る訳ない。自分でシナリオを書き、営業する。それでもなかなか採用されないのに、書こうとしない。俳優でも、ミュージシャンでも同じ。「依頼があれば、そこそこ実力見せますよ」というが、自分からは何もしない。芸能人予備軍に自分はいるというところで満足してしまう。

つまり、就職の第一志望は「映画監督」二番目が「マスコミ」みたいなもの。それは単なる夢。憧れでしかない。映画監督志望なら、こんなことを妄想しているだろう。「監督。女優の**が出たいと言っています」「えー、あいつ我がままだからな~」とか言う光景。女優になりたい輩なら「次回作の**監督の映画です。その前に大手飲料メーカーのCM」「えーちょっと休みたいんだけどなあ〜」とかいう物語を空想する。

そんな日常ってカッコいいよなあ〜。そんな憧れを、「夢」とか「***を目指している」といってしまう。決して心の底から真剣ではない。死んでもいいから映画を撮りたい。飯食えなくてもいいからステージで歌いたい。ギャラなくてもいいから舞台で演じたい。という思いではない。ほとんどが憧れ。

その種の人たちは芸を磨く、技術を身につけるということに時間は使わず、アルバイトをしながら、きっとチャンスは巡って来ると信じて、日常を過ごしているだけ。シナリオも書かない。演技力を磨かない。楽器を弾かない。小説を書かない。舞台に立たない。それでいられるのは、その仕事がしたいのではなく、有名になりたい。チヤホヤされたい。というのが本音だからだ。監督になりたい。俳優になりたいという人の多くのはこのタイプであり、当然仕事を得られる訳もなく、それなりの年齢になると諦める。そしてこういう。

「世の中、甘くない。才能がないとダメなんだ...」

そうではない。自分が何の努力もせず、夢を見ていただけなのだ。それを世の中のせいにして、反省もない。それが多くの夢追う人々の結末だ。

もちろん、本当に映画界で仕事をしたい。芸能の仕事をしたいという人たちもいる。が、その種の人々と同じ生活、同じ行動をしていることが多い。なぜか?  一般の価値観に縛られて、本当にすべきことをせず、目の前のチャンスに気付かないからである、、、、(つづく)


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