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キャスティングってどんな風にして行うんだろう?=映画「明日にかける橋」の俳優はいかにして決まったか?❶ [映画業界物語]

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キャスティングってどんな風にして行うんだろう?=映画「明日にかける橋」の俳優はいかにして決まったか?❶

どの役を誰に演じてもらうか?それをキャスティングという。その役に合う俳優を選ぶのはもちろんだが、キャラは合うが演技力がイマイチとか、ギャラが合うか? 高すぎるとどんなピッタリな役でも諦めるしかない。

人気も大事。無名の役者をメインキャラにしても興味を持たれない。ただ、大手の映画を見ていると、人気俳優ではあるが、この役は無理だろう?とかいうのもある。役柄よりも人気を優先したのである。映画やドラマを観ていると、いろいろ感じることは多い。では、映画製作ではどんなふうにして俳優を決めていくのか?どんな順番で決めていくのか? 今回はその辺の話をしよう。

具体的な方がいいので、「明日にかける橋」の場合で説明するが、その前に一般的なキャスティングから紹介する。通常の映画は主役から決める。例えば文芸大作。

「やはり、高倉健さんがいい。じゃあ、親友役はやはり田中邦衛さん。では、会社の上司は大滝秀治さんだね? 奥さんは倍賞千恵子さん。いや、いしだあゆみさんかな?」

てな感じで決まっていく。いずれにしても主役を決め、そのまわりのメインキャストを決める。主役を決めることで物語のカラーが決まり、他の俳優を決めやすくなる。ところが我が太田組では主役はあとになることが多い。「えー何でそんなことが成り立つの〜」と言われそうだが、そこにはいろんな意味がある。順に説明する。

今回で言えば、田中美里さんが一番。というより、シナリオを書く段階から、主人公の母親は美里さんをイメージして書いた。前作「向日葵の丘」の素晴らしい演技。そのあとに拝見した美里さんの朗読劇「私の頭の中の消しゴム」で、彼女は悲しい役も似合うと確信した。

本来「田中美里」といえば強いイメージ。ゴジラと戦ったり、女検察官だったり。しかし、素顔の美里さんを知り、映画に出てもらい、むしろ傷ついた悲しい役が合うと感じた。その方向で心が崩壊していく悲しい母親の役を作り、美里さんのイメージでシナリオを書いた。いわゆる当て書きである。

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次に、ここしばらく毎回、太田組に出演してくれる藤田朋子さん。その好意に甘えて、誰でもできる役をお願いしては失礼。「今回も面白い役を頼んできたなあ〜」と言って喜んで出てもらえる役をお願いしたい。が、前回の帰国子女はもうダメ。彼女が連ドラで演じている長子のようなキャラもダメ。

「こんな役は演じたことないよ。挑戦したいな!」

と思ってくれる役でないと依頼したくない。そんなことを頭の隅に置きながら、物語を考えていた。「明日にかける橋」は簡単にいうと日本版「バック・トウ・ザ・フューチャー」だ。細かく言えばかなり違うのだけど、その種のタイムスリップもので必要なのが、過去の世界での協力者。「バック」でいえばクリストファー・ロイド演じるドク。それをどうするか? 

僕はシナリオを書くときに、先に俳優を決める。というのも自分の中で作り上げたキャラの場合。それを演じることができる俳優がいないことがある。それに近い人では物語が成立しなくなることもある。もちろん、得意なキャラクターの場合は別だが、低予算映画の場合。作家の自由な発想であれこれ書くことで、キャスティングが破綻することがあるのだ。長くなるので詳しくはいずれ。

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とにかく、ドクが演じられる俳優を考えたが、なかなかいない。お笑いの人も考えたが、単なる変な人になりそうだ。また、クリストファー・ロイドという人は非常に芸達者な俳優で、アメリカのドラマ「タクシー」等でも大人気。場数を踏んでいる。彼のモノマネをするだけの演技だと、それこそ昔の「ひょうきん族」になってしまう。考えた。

では、女性はどうか? 女性のお笑い芸人? いやいや、それだと結局バラエティになる。「バック」はコメディの要素が強いが「明日」は文芸作品の色合いを出したい。笑いができて、文芸もできる人。そう考えて、保留にしていた藤田朋子さんを思い出した。彼女ならできる! こうして里美先生という役を考えた。念のためにいうが、この段階では田中美里さんも、藤田朋子さんにも連絡しておらず、承諾も得ていない。断られるかもしれない。2人とも人気俳優だし、超多忙。何本も続けて僕のような監督の映画に出てくれるだろうか?そんな不安も...。

そうしてシナリオがスタート。書きあがったものをまず、先の2人に送る。そしてメインキャラのキャスティング。まず主人公のみゆき。これは10代と30代の2人。父親。社長。この4人がメインキャラだ。本来なら主人公のみゆきを決めるのだが、そうならず太田組作品のこだわりが先行した。特別枠があるのだ....。(つづく)

ららぽーと磐田(今週金曜で終了の可能性あり)、岡山メルパにて上映中!


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