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「明日にかける橋」パンフレットが他の映画と違う理由? [映画宣伝入門]

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「明日にかける橋」パンフレットが他の映画と違う理由?

地方ではときどきチラシのことをパンフレットと呼ぶ人がいる。が、チラシは1枚ペラの広告の紙。パンフレットは何ページもある。文章や写真の載った有料のあれである。なぜ、そういうのか?わからない。地方によるのか? でも、正解はチラシはチラシ。パンフレット(あるいはプログラム)はパンフレットである。

さて、「明日にかける橋」パンフレットは非常に評判がいい。これは嬉しい。いつもパンフは僕が企画する。どんなページが必要か? どんな写真を載せるか? 全て決めた上でライターさんを呼んでページ割をして、デザイナーさんに写真と文章の配置、大きさを決めてもらう。毎回、同じお2人。センスも趣味もいい、できる方々なのだ。いつも素敵なパンフができる。

パンフの基本内容はこうだ。「解説」「あらすじ」「俳優インタビュー」「ロケ地マップ」「撮影エピソード」「スチール写真」「撮影風景」「監督からのメッセージ」今回は特に「時代背景解説」1989年が舞台なので、当時何があったか?を説明。

というのも、最近の映画のパンフレット。本当に中身がない。スチール写真を何ページも載せて、映画評論家にどっちでもいい批評かかせて、あらすじと解説だけ。みたいな。これ完全に手抜き。スチールが多いと簡単なのだ。それも雑誌やネットで見たような写真ばかり。俳優や監督のインタビューもなし。単なる薄っぺらい写真集。その割に高い。

パンフを作るのは配給会社。そこが手抜きしている。そもそも、作品に対する愛情がない。楽して、はい。出来上がりー次の映画ー。って感じ。だから、もう30年以上。僕は映画館でパンフを買わない。超感動した映画で背景を知りたいときだけ。30年で10冊買ってないだろう。買う価値ないから。映画雑誌読んだ方がまだ俳優のインタビューとか読めるし。

だから、太田組作品はそうしない。まず、メインキャストのインタビュー。毎回、全員載せる。今回は鈴木杏さん。板尾創路さん。田中美里さん。越後はる香さん。藤田朋子さん。宝田明さん。5人全員のインタビュー。それも見開き2P。やはり、観客は俳優がどんな思いで演じたか?撮影現場はどうだったか? 知りたいはずだ。でも、インタビューは大変だ。それぞれに俳優が都合のいい日に都合のいい場所にライターさんに行ってもらい、取材。その音声を書き出し、それを構成。もの凄く手間がかかる。

時間もかかる。何日もかかる。当然、ライターさんにはそれなりのギャラを払わなければならない。だから、配給会社は面倒だし、費用がかかるのでメイン全員インタビューなんてしない。でも、これは手抜きでしょう? 観客に対する裏切り。スチール載せるなんて簡単だから。でも、太田組はやる。また、そのライターさんがすごい人で、かならず事前に撮影現場に来てくれる。現場の空気を把握する。その俳優の撮影も見る。その上でインタビュー。

これが現場を知らないライターがありきたりな質問で「今回の撮影はどうでしたか?」「はあ、そうですか。大変でしたね〜」というのと、現場を知っている。撮影を見ていた。そのときに挨拶も受けた人がインタビューに来るのと俳優の気持ちも違う。「この人は真剣だ。ちゃんと現場も見ている。いい加減なことはいえない」と熱く語ってくれる。それが現場も知らない。映画についてもよく分かってないライターが来たら、差し障りのないことしか話さない。

だから、太田組作品のパンフ。インタビューが他とは違い、俳優がかなり踏み込んで語ってくれている。観客が知りたい話をしてくれる。でも、そのためにかなりな労力と、時間と、費用がかかっている。ライターさんの情熱と努力にはいつも頭が下がるが、毎回、そこまでやってくれる。だから、他の違うものができる。(なのにギャラいつも安くてすみません)

原稿についても、全て僕も確認する。勘違いはないか? 事実誤認はないか? 名前は間違っていないか? そしてスチール写真もスナップも徹底して選ぶ。もちろん、全て俳優の事務所から承認を得たもの。その中からいかに現場や物語を伝えるか?を考える。完成までには何ヶ月もかかる。1冊の雑誌を作るのと同じだけの労力をかけている。そして監督自身がここまで関わるパンフレットも他にないだろう。なぜ、そこまでやる? 

映画というのは形のないもの。DVDにはなるが(ならないこともある)それでもプレイヤーを通さないと画像は見れない。何か形のあるものを映画を観てくれた人たちだけでなく、関係者、俳優、スタッフ、そして地元の方々の手に残るものを作りたい。それがパンフレットだ。

言い換えれば思い出のアルバム。学生時代の卒業アルバムなのだ。だから、手抜きできないし、思い出を詰め込みたい。関係者は一生捨てないで取っておいてくれる。「青い青い空」のときのパンフも未だに大切にしてくれている人もいる。もう、10年だ。だから、想い出を残せる素敵なパンフレットにせねばならない。

また、パンフレットは劇場でしか買えない。あとでAmazonで注文できない。古本屋を探せばどこかにあるかもしれないが、それも大変。だから貴重。そんな「明日にかける橋」パンフレット。上映中の映画館で発売中なのでぜひ、お買い求め頂きたい。この売り上げも実行委員会は、今後の宣伝費にまわすとのこと。映画を全国に発信する意味でも買って頂けるとありがたい!


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