So-net無料ブログ作成

その道で成功する人と、しない人。何が違うのか?(改訂版) [映画業界物語]

56608929_2590744574333164_7750076449054261248_n.jpg

その道で成功する人と、しない人。何が違うのか?(改訂版)

20歳前後。退屈な映画学校をドロップアウトして、自主映画(学生映画=8ミリで映画を作る活動)をやっていた。なので、まわりには

「将来、映画監督になりたい!」

という奴がゴロゴロ。そんな1人。大学の映画科で学ぶA君がいた。実習で8ミリフィルム撮影せねばならないが、カメラを持っていないという。友人Bの後輩ということもあり、僕の8ミリカメラを貸した。

それから1ヶ月。友人Bと会った。彼も大学生だが、元々ミュージシャンを目指しており、かなり有名なバンドでプレイしていた。が、ミュージシャンで食って行くのはむずかしいので就職するという。苦渋の決断。おまけに彼が辞めてからバンドはブレイク。プロデビューして大活躍。複雑な思いだったようだ。そんな彼が後輩S君のことを話してくれた。

「A君は将来、映画監督になる!と言っているけど、違うんだろうなあ〜 あいつはお前に借りたカメラで実習をした。アパートが近いのでよく彼の部屋には遊びに行くんだけど、実習が終わるとカメラは棚に置いたまま。あれから1度も使ってない。こいつはダメだなと思ったよ。

もし、本当に映画監督になりたければ、実習をやって、はいー終わり!ではなく、自分の撮りたいものをどんどん撮ればいい。風景でも、電車でも、どんなふうに映るか?勉強するべきなのに、カメラは棚に置かれたまま。

あいつは映画を観るのが好きなだけで、作るのはさほどではないんだ。ただ、大学の課題があったので8ミリカメラを使った。それで終わり。もし、僕がギターを借りたら、毎日ガンガン弾いたよ。部屋に置いて触らないなんてことはない。でも、彼はカメラを置いたまま。そういうことだよ….」

その通りだ。プロを目指していた友人の着眼点は鋭い。彼だけでなく「将来は映画監督になる」といいながらも、シナリオを書こうとしない奴。映画は年に300本観るけど、学生映画すら作ろうとしない奴。映画より競馬が好きな奴。映画はテレビでしか観ない奴。でも、彼らは皆、口を揃えて言う

「将来は映画監督になりたい!」

ウソを言っている訳ではないが、勘違いしている。映画を作るより大事なことが他にあるのだ。夢だ。目標だといいながら、本当にやりたい訳ではなく。「おもしろそう」とか「憧れる」というレベルなのだろう。

A君はその後、どうなったか? 大学を卒業したあと、普通に会社に就職。映画監督にはなっていない。映画関係の仕事にすら就いていない。友人の言う通り、映画を観るのが好きなだけだったのだ。彼を批判するのではない。夢破れたとか、根性がなかったというのも違う。その種の人は多い。皆、映画を観るのが好き。音楽を聴くのが好き。漫画や小説を読むのが好きだっただけ。勘違いして

「僕も映画を撮りたい」「プロになって演奏したい」「小説を出版しよう」

40年の歳月を見つめて分かること。本当に夢を掴み、業界でスタートする奴は学生時代からおとなしくしていない。映画監督を目指すなら学生映画を作る。ギターリストが夢ならガンガンギターを弾く。バンドをやる。作家なら小説を書いて出版社に持って行く。誰が止めても止まらない。本当に好きか?どうかなのだ。好きなら行動する。

ミュージシャン希望ならギターを弾いているか? 

人前で歌っているか?一番大切なことは何なのか? 学業か? アルバイトか? 夢か? つまり、今、あなたが時間と人生とお金を、一番注ぎ込んでいることが、あなたが一番大切なものなのだ。

毎日、映画のことを考えている。音楽のことしか考えない。家族よりも、恋人よりも、大事。貧しくてもいい。結婚できなくてもいい。そんな思いを持った人たちが、その世界で成功する。

40年見つめて来たが例外はない。もちろん業界で成功することが人生の勝者ではない。安定した生活を選ぶことも人生だ。ただ、掴みたい夢があるなら、能書きはいいから行動してほしい。



53050749_2506866409387648_171574876799238144_n.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント