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監督が俳優を好きになれないと、映画の中の俳優は輝かない? [映画業界物語]

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監督が俳優を好きになれないと、映画の中の俳優は輝かない?

後輩監督。恋多き男性。そんな彼の映画は毎回ヒロインが可愛い若手女優だ。でも、ある映画の主人公はよくなかった。演技力がないのか? とも考えたが違う。理由は別にある。映画界ではこう言われる。

「監督がその俳優を好きになれないと、映画の中の俳優は輝かない」

つまり、その女優を後輩監督は好きになれなかったのだろう。本人に聞くと驚いていた。

「よく分かりましたね! あの子は悪い子じゃないんですが、僕は最終候補のもう一人の方が良かった。でも、あの子は大手事務所の所属だからとPに言われて、仕方なしに選んだんですよ」

目に見えるものではないが、監督の思いは映画に出るのだ。愛とか、恋とか、好み、趣味が作品を盛り上げる。だからヒッチコック映画のヒロインはみんなヒッチさんの趣味。自分のタイプなのだ。皆、輝いているのはそれが理由。だからと言って監督が毎回、主演女優を口説いたり、実生活で付き合ったりということではない。(まあ、ヒッチさんはグレースケリーを口説いて振られてらしいけど!)

その意味で俳優も監督に好かれようと頑張る。そもそも、人気女優というのは魅力的であり、気遣いをする。一度会うと多くの人がファンになる。それでこそ女優。スタッフも「この人のためなら」と頑張る。高倉健さんなんてまさにそれ。でも、俳優にとって好かれることは大事。文句の多い監督でもファンになるくらいでないと、主役は貼れない。

ある先輩監督が物凄く文句の多いベテラン女優と仕事をした。業界でも評判のわがまま。嫌う人の方が多い。女優では珍しいタイプ。でも、先輩はなんとかいいところを探し、好きになろうとした。でないと作品も輝かない。完成後。その作品を見に行ったが、女優はあまり輝いていなかった。先輩に聞いた。

「頑張ったんだけど、本当に好きにはなれなかったんだよ。やっぱ画面に出るんだなあ〜」

その答えには笑った。


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