So-net無料ブログ作成

太田組式シナリオの書き方=俳優さんは頑張ってくれる役とは何か? [映画業界物語]

60355478_2673523416055279_309622032000090112_n.jpg

太田組式シナリオの書き方=俳優さんは頑張ってくれる役とは何か?

シナリオを書くときは、まずテーマがある。それを伝えるための事件を考え、物語を進行させるためのキャラクターを配置する。登場人物もただ「いい人」「悪い人」「親切な人」「意地悪な人」というだけの設定ではダメ。子供向けアニメーションでも今時、そんな単純なキャラはいない。物語が面白くならない上に、俳優さんも演じがいがない。伊丹十三監督はいう。

「二重構造が大事。表面的にはあることを訴えているのだけど、裏では別のことを企んでいる。表と裏が別。二重構造になっている。そんな芝居は難しいがやりがいがあり、俳優は張り切ってくれる」

さすが元・俳優。俳優の心理を熟知している。言い換えれば、熱血刑事なら誰でも演じられるし、そんな役を演じた俳優は多い。でも、悪徳刑事。表では真面目な刑事を演じているが、裏ではワイロ漬け。ヤクザの悪行を見逃すような感じ。つまり、俳優は刑事を演じるが。その刑事は良い刑事を演じている。本当は悪徳刑事という二重構造。確かに演じがいがある。

他にも長台詞というのがある。

シナリオの見開き2P以上の台詞。覚えるだけでも大変。おまけにただ、喋ればいいというものではない。どこで盛り上げて、どのように着地するか? これは力がなければできない。長年俳優をやっていても、楽々できるものではない。大変だが挑戦しがいがある。あと、感情を爆発させるシーン。泣きわめくシーン。告白シーン(秘めた思いを告げる。人には言えない悲しみを伝える)

それらの場面は物語としても盛り上がるし、俳優もやりがいがある。ただ、それができそうな俳優にお願いしないと、映画自体がそこで盛り下がる可能性がある。危険な賭け。うまく行けば盛り上がるが、失敗すると大変。シナリオを読んだ俳優は当然、それを感じるので物凄いプレッシャーとなる。が、それに挑戦したくなるのも俳優だ。

なので、監督はその俳優が有名か?大手事務所か?ということではなく、

その芝居をこなせる人かどうか?を考える。ただ、楽々こなせるなら張り切ってくれない。逆に失敗されたら大打撃。できそうだが、簡単にはできない俳優を選ぶことが大事。先に俳優が決まっていれば、その人にとって「これは厳しい!」という芝居をどこかに織り込む。

そんな風に俳優陣がやる気になる芝居、場面を入れ込むことは大事。と言ってそれに気を取られると、物語自体がダメになる。一時期の「007」シリーズ。ストーリーよりアクション場面を中心に考えてシナリオにし、後から物語でつないでいるようなものがほとんど。アクションにはハラハラするが、中身がないので人気も下降した。

あと製作費内でできる規模か? 

ロケ地は地元で賄えるか? 3週間で撮影ができるか? そんなことを全て考慮しながらシナリオを書く。単にいい物語を書くというだけではダメ。そこが難しいところ。俳優さんが「これはやりがいある!」と思ってもらえる役、そして芝居を盛り込むこと。とても大事であること。分かってもらえたかな?




61621211_2705810119493275_5567254209574731776_n.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント