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作家は子供時代に見た作品の影響を受ける?=東野圭吾、庵野秀明、そして沖縄出身の金城哲夫 [読書]

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作家は子供時代に見た作品の影響を受ける?
=東野圭吾、庵野秀明、そして沖縄出身の金城哲夫!

東野圭吾さんのミステリー「流星の絆」を読んでいる。彼の経歴を調べると、僕と同じように関西で育ち、怪獣ものが好きで、「アルキメデスは手を汚さない」を読み、同じような物語作りの仕事に就いたことを知り、不思議に思えた。まあ、向こうはベストセラーを連発する大作家であり、こちらはしがない映画監督だが、経歴だけではなく、どちらの作品も「家族の絆」を描いた涙の感動作というところにも、共通する何かあるのかもしれない?と考える。

彼は「ウルトラセブン」こそがシリーズの最高傑作だという。それは賛同する。もしかしたら最終回の「史上最大の侵略」も好きかも?あれば単なる特撮ヒーローものでない感動的なドラマだ。そこに東野圭吾作品のルーツがあるのかもしれない。「シン・ゴジラ」そして「エヴァンゲリオン」の作家で監督の庵野秀明の映画を観ると「帰って来たウルトラマン」の影響が見られる。

本人も公言しているが、その中の「決戦!怪獣対MAT」という名作がある。これも単なるヒーローものではなく、人間ドラマがよくできている。岸田森演じる坂田の思い出話ー太平洋戦争時の記憶ーが胸に突き刺さる。「シン・ゴジラ」にもその作品の影響が見られる。東野にしろ、庵野にしろ、今、公開中のアメリカ版「ゴジラ」の監督もそうだが、子供の頃に見た作品というのは大きい。

例えば先の「ウルトラ」シリーズの脚本家には金城哲夫と上原正三という人がいる。この2人は沖縄出身。彼らが書いた脚本にはやはり沖縄人の思いがこもっていた。それを見て育った僕は、3年がかりで「ドキュメンタリー沖縄戦」を完成させたが、その戦争の歴史を知るたびに、彼らの思いが蘇った。彼らが作品に込めた悲しみが改めて心に突き刺さった。

金城哲夫が書いた「ウルトラセブン」名作と言われるエピソードに「ノンマルトの使者」がある。通常のように悪い怪獣が出現。警備隊が攻撃。ヒーローが最後に倒すというものではない。金城の中で、人類に復讐するノンマルトこそが沖縄人。ウルトラ警備隊は自衛隊。ウルトラセブンはアメリカの第七艦隊がダブっていたと言われる。悪いのは誰なんだ? もともと地球はノンマルトのもの。それを侵略したのが地球人なのだ。

そんな物語を幼い頃に見ていたせいで、僕はきっと感動ドラマだけでなく「朝日のあたる家」や「ドキュメンタリー沖縄戦」にもチャレンジしてしまうのだろう。東野圭吾のエッセイを読んでいると「私はアホでした」という話になっているが、何か、幼い彼の心に突き刺さる体験があったのではないか? と思えてしまう。大人たち。親たちに対する憤り、不信感。そんなものが物語の背景に流れているような気がする。



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