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誰かその暴走社長を止めろ!映画製作が破綻する?=双極性障害とはどんな症状なのか? [my opinion]

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【誰かその暴走社長を止めろ!映画製作が破綻する?=双極性障害とはどんな症状なのか?】

後輩のA君。30代の若き映画監督。僕と同じように地方を舞台に町興し映画を撮っている。3年がかりの努力が実り、ある地方で町興し映画を撮ることになり、製作会社を探した。

お願いしたのは、前々から彼がお世話になっていた会社。映画の製作会社ではないが、映像の仕事をしているし、何よりも社長がいい人、日頃からいろんな相談に乗ってくれていた。信頼できる人だ。

「いつか映画を作りたいんですよ!」

社長は常々そう言っいた。見るからに出来ると言う50代。いつも「不眠症で..」と言うくらいに仕事を頑張っている。頭もいいし、映像の知識もある。製作経験はないが何よりも信頼できそうだ。話をするとこう言われて決めた。

「ぜひ、うちでやりましょう。私は監督を守るタイプのプロデュサーです。自由に映画を作ってください」

そうも言われたが、それが悲劇の始まりだった。製作がスタートすると社長は次々に事件を起こすことになる。最初はA君も信頼を寄せていた。それが次第に社長の態度が変わって行く。撮影に必要な物資を大量に何度も提供してくれた地元の会社。値段にして数百万円分。そこの担当者からA君にクレームが来た。
「あれだけの応援をしたんだから、せめて製作会社お礼の電話かメールがあってもいいんじゃないですか?」

その担当者はとても真面目で熱い人。上司を説き伏せて映画の応援を決めてくれた。なのに製作会社からお礼すらない!A君は社長に聞いたらこう言われた。

「何かの勘違いではないですか? 物資をもらうたびにお礼の連絡はしています」

A君は確認したが、製作会社の連絡係の社員も指示を受けていないし、自分から連絡はしていない。担当者も会社の全員に聞いたが知らないという。社長は自身で電話したというが、その会社との連絡は一度もしてない。なのに社長は

「お礼の連絡は毎回しています!」

と言い張る。1度連絡し忘れたなら分かるが、1度も礼がなく、担当者は社内で面目が立たないと辛そうだ。何よりその人が嘘を言うようなタイプではないし「お礼の電話がない」とクレームをつけることで何ら徳することはない。結局、製作会社の社員がわび状と送った。

しかし、その後も社長はおかしな事件を起こす。社長が勝手なことを始める。監督のA君にも知らせていない。指摘すると

「私は前々からそう言っていました!」

と言い出す。だが、何度も繰り返し言っていたことを「私はそんなことを言っていません!」と言い張ることもある。現場も会社も混乱した。

ほとんどをA君と社長の2人で決める。2人の合意で作業を進める。その決めた通りに進めているのに、社長が見事に引っ繰り返し、何も言わずに別のことをしてしまう。それを言っても

「私は前からそう言っていた!」「そんなことを言った覚えはない!あなたの勘違いだ!」

また、スタッフに対しても、急ぐ必要のない作業をあれこれ嘘の期限を伝えてプレッシャーをかけたりした。A君に当人から苦情。

「最初から急ぎではできないからと引き受けたのに、何でこんなに急がされるんです...何度も何度も、僕が悪いみたいに...いい加減にしてください....」

A君は社長を問い詰めると、

「私はそんな連絡はしていません。もし、そんなことをする人がいたら注意しておきます」

スタッフの間では不信感が募ったが、地元は年配で「社長」という肩書きを持つ彼を信用していた。それをいいことに社長は暴走。次第に監督の合意なしにプロジェクトを進めていく。すでに決まっているキャスティングを変更したり、監督であれば激怒することを続ける。監督であるA君の思いを踏みにじりられて行った。

「私は監督を守るタイプのプロデュサーです」

そう言っていた社長がまるで反対。A君は思った。

結局、嘘をついてでも自分が実権を握り、全てをコントロールして、自分の趣味の映画にしたいんだ...」

そんなPは業界に多い。あるいは製作費を抜いて自社の利益にする。なるべく経費のかからない撮影をして、儲けを増やそうとしているのか?と考えた。

ところが、社長は無駄なことに多くの制作費を注ぎ込んでいた。制作費は決して十分ではない。地方映画だし、節約に節約を重ねないとならない。交通費も大事。有名俳優は現地まで新幹線の指定席にせねばならないが、若手俳優ならロケバスに乗せる。レンタカーを借りて複数で移動すれば経済的だ。なのに、社長は若手にまで新幹線の指定席券を配りまくっていた。現地でもタクシー移動を奮発。A君は不安になる。

「社長は映画製作は初めてだから暴走しているが、社長業は何年もしている。限られた製作費の管理は流石にちゃんとやっているだろう...」

撮影がスタート。やはり社長は次々にトラブルを起こす。また、撮影に揉め事は付きものだが、社長が対処すると、さらに問題は大きくなった。

A君は社長の行動を先読み、それを先回りして止めるようにした。撮影中は本来、演出に専念せねばならないのに、社長の監視もせねばならなかった。イライラで何度も爆発しそうになった。撮影が終わると、また問題。A君のギャラが半額にされていた。それを伝えても社長は言う。

「最初からその額でしたよ」

撮影前から立て替えていた経費清算を頼んでも、

「もう締めが終わったので無理です」

と言い出す。建て替えの経費は数百万。その費用を撮影前から何度も請求していたのに、社長は

「待ってください。時期が来たらこちらから伝えます」

と繰り返した。そして撮影終了。今度は

「もう払えません!締めが終わりました」

とあっさり言うのだ。流石のA君も我慢の限界を超える。彼はこの数年間。映画を作るために、地元に通い、地元の人たちと共に、企業や個人を訪ね、寄付金集めまでやっていた。現地までの交通費、宿泊費、そして取材費。月の半分が現地のこともあった。生活費は友人、親戚からの借金。さらにはサラ金から借りた。そんな努力があって映画がスタート。そのあとに社長を訪ねた。

その最初の費用を一切払わないというのだ。これは映画製作では当然、認められる費用。本来は製作会社が担当する。社長が参加した段階からそれを肩代わり、支払うのは当然のことだ。それを散々延ばしておいて...A君は激怒。地元の人たちにそれを伝える。が、こう言われた。


「あんたは金のために映画を作っているのか? 町の人間は皆、ボランティアで働いた。誰もギャラも交通費ももらっていないんだぞ! ところで芸術家って遊んでばかりいて、働かないって聞いたけど、そうなの?」

A君は怒り心頭。2度とこの街に来ることはないと思った。が、実は地元の人たちに社長からこんな連絡が行っていた。

「監督から約束以上のギャラを要求されて、困っているんです...」

こうして映画は何とか完成したが、A君は3年も走り回ったのに1ヶ月暮らせる程度のギャラしかもらえず。数百万の借金を負った。さらに最後のトドメ。映画は完成。東京公開になった時、社長の会社が当初の予定通り配給も兼ねることになった。が、彼はこう言った。

「もう制作費はありません。ですので宣伝活動は一切できません!」

はあ。バカか?製作費というのは宣伝費も含まれており、それが残るように予算を立てて使うものだ。配給をやるということは宣伝をするということ。それも彼の口調から「現場費が予想以上にかかって...」ということではない。

「ないんだから、宣伝はできないんだよ」

という二アンス。考えれば撮影前から新幹線チケットやタクシーを奮発。節約しようという意識がほとんど見られず、製作費をバンバン使っていた。いくら映画素人でも社長だしとA君は考えていたが、その不安が的中した。50歳を過ぎた大人で、会社を経営する者が

「お金はもうありません!」

で済むと思うのか! とA君は社長を殴りそうになり、社員に止められた。結局、社長は宣伝活動は一切せず、A君1人で宣伝を始めた。が、社員の一部がこう言ってくれた。

「せっかくここまで来たのだから宣伝を手伝いたいです」

いい話だが、本来、会社が配給をしているのだから宣伝する義務がある。それを製作費の管理ができなかった社長のために予算がない。投げ出した。それが真実ではある。でも、A君は嬉しかった。その社長から連絡。

「彼らは会社の仕事があります。宣伝活動はさせないでください!」

結局、東京公開はボロボロだった。A君は数百万の借金を背負う。最初は熱く応援してくれた地元の人たちとの関係も、ギャラの件で不信感を持つ人が増えた。そして何より信頼していた社長があんな人だと分かったこと。自分の見る目の無さを嘆いた。この3年は何だったのか?そんな彼に製作会社で宣伝を手伝ってくれた男性がこう話してくれた。

「監督もやられましたね? 社長は最初、できる人に見えて、頑張り屋だし、皆、好感を持ちます。でも、親しくなると本性を発揮して、人の気持ちを踏みにじることを始めます。理不尽なことを平気でします。でも、外部の人は気付かず。いい社長じゃないですか?という。

外から見ていると気付かない。監督も親しくなったので社長は本性を現した。社員は皆、悪魔と呼んでいます。飲み会でも、社長は専務のことを無能だ。バカだ。といつも詰りますが、専務がいるから会社が回っているんです。その専務をいつもこき下ろす。飲み会はいつも苦痛ですよ。

やがて我慢は限界に来て2年ほどで皆、辞めていきます。何年からで社員が全員入れ替わります。僕も来月で辞めるつもりです。あんな社長の下では働けない。人の気持ちを全く考えない。逆なですることばかり。監督ももう関わらない方がいいですよ」

その話を後輩のA君から聞いた。僕も似たような酷い経験があるので考えた。悪徳社長は業界にはよくいる。が、その社長は何も得していない。昔から映画製作に乗り出したかったという。せっかくのチャンスを自分で潰している。

儲けに走ったにしては、無駄使いが多く、結局、損している。よくいる悪徳社長ではない。では、単なるアホか? 素人か? いや、それなりに会社を経営している。映像技術には詳しい。なのにあまりにも愚かな行動と言動。

精神病ではないか? 僕は当時、統合失調症の勉強をしていた。共通する症状がある。そこでA君にできる限り思い出してもらい、社長の発言を文章化した。A4で30ページ。それを知り合いの精神科の先生に見てもらった。結論はこうだった。

「本人を診断してみないと確実なことは言えませんが、双極性障害という可能性が非常に高いです。統合失調症と似た症状ですが、こちらだと思えます」

双極性障害? 調べてみた。昔でいう「躁鬱病」でも、その言葉では理解しづらい。「そう状態」の時は以下のような状態が代表的だ。

●自尊心の肥大: 自分は何でもできるなどと気が大きくなる。

●睡眠欲求の減少: 眠らなくてもいつも元気なまま過ごせる。

●多弁: 一日中しゃべりまくったり、手当たり次第に色々な人に電話をかけまくる

●観念奔逸: 次から次へ、アイデア(思考)が浮かんでくる。具体的には、途中で次々と話が飛ぶことなども含まれる

●注意散漫: 気が散って一つのことに集中できず、落ち着きがなくなる。

●活動の増加: 仕事などの活動が増加し、よく動く。これは破壊的な逸脱行動にも発展しうる。

●快楽的活動に熱中: クレジットカードやお金を使いまくって旅行や買物をする、逸脱行動に出る

他にもこんな症状があるという。

「皆で決めた約束をあっさりと覆し、約束を破るのではない。新しい判断だ。と言い出す」

「言ったことを言わない。言わないことを言ったと言い張る。どんなに説明しても理解しない」

「質問したことに答えず、あれこれ別のことを延々と喋る。質問に答えてください。というと、答えているじゃないですか? あなたこそ同じ質問を何度もして失礼だと言い出す」

「人の悲しみや苦労が分からず、平気で踏みつける言動や行動をする」

「周りにいる人が振り回されるが、本人は自分が問題とは思っておらず。皆のために頑張っていると思い込んでいる」

まさに社長だ。気分がハイになることで気が大きくなり、自分は何でもできると勘違いしてしまう。誰が聞いても「それは無理だ」と思うことでも「大儲けできる!」と思い込み、誰が言っても聞く耳を持たず大金を投じたりする。躁状態が終わり、うつ状態になった時に

「あーなんてことしたんだ」

と後悔する。が、うつ状態が短い人もいる。つまり、そんな症状が出て、社長は製作費を無駄使い。宣伝費まで使い果たし。監督の思いを無視して、決めていないことをガンガンして。やらなければならないことをせず。暴走した。

が、社員の証言にもあるように、周りで見ていると病気と気付かないだけでなく、ガンバっているなあと思われる。地元の人たちも社長を信頼。監督を「金に汚いやつ」と批判した。何度も書いたが、精神病の場合。本人に自覚がなく、正しいと思って間違ったことを突き進める。悪意はないが、周りが振り回され大変なことになる。

A君がまさに、その被害に遭った訳である。その後、彼はそのことを地元の何人かに説明したが

「いくら何でも精神病なんて言い方は失礼だし、すべきじゃないよ」

「社長より監督の方が精神病っぽいですよね?」

と言われ、誰も信じなかったという。A君は本来なら製作会社が持つはずの経費ー数百万。それを製作会社の代わりに今も返済し続けている。

社長はもう映画製作をすることはなく、以前の業務を続け、社員は相変わらず2年ほどで辞めていくという。でも、社員も、関係者も、当時のスタッフも、誰も社長が精神病だったとは思っていない。当時の映画スタッフの一部は「嫌な野郎」と思っているが、「何も問題はなかった」と思い、別の仕事を一緒にしている者もいるという。

精神病とは何か? どんな症状か? が分からないために、誰も報われない、皆が傷つくという結末を迎える。特に組織のトップに立つ人が患者である場合は大変なことになる。今回紹介した例だけでなく、患者は政治家にも、芸能人にもいる。精神科の先生は言う。

「誰もが知るあの人も双極性障害です。日本中の精神科医はそれを知っている。でも、誰も言えないので、多くの国民が振り回されて大変な思いをしているんですよ...」

精神病のこと。多くの人が知ること大切。でないと悲しい事件は続き。多くの人が傷つくことになる。まずは伝えること。知ることだと考える。患者のためにも、周りの人たちのためにも。


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映画監督業はなぜ、タダ働きが多いのか? =でも、1人でも多くの観客が作品を観てくれればOKだ。 [映画業界物語]

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映画監督業はなぜ、タダ働きが多いのか? =でも、1人でも多くの観客が作品を観てくれればOKだ。

いろんな作業がある。社員がいないので全て1人でやる。ここしばらくでいうとこんな感じ。

①関係者に資料を送る。これが大量にあり、40人分ほどの住所書き、1人1人に手紙で説明を書いたメモを添付、郵便局に行き、重さを測ってもらい郵送。

②沖縄関係の本を読み、DVDを見る

③FINAL CUT Xの練習

④Facebook&ブログ等で報告記事

⑤Twitterで「明日にかける橋」上映劇場の告知
 「朝日のあたる家」のNetflix配信の宣伝

⑥ある映像の再編集。素材確認。スタジオに持ち込み作業。工場へ

⑦沖縄戦の取材データ整理。コピー作り。

朝、起きて深夜まで、以上の作業で終わってしまう。⑥番は終了。現在、工場で作業が進む。①番とかは社員、或いはスタッフがいれば任せるのだが、給与やバイト料を払う余裕がないので自分でやる。

それでなくても、映像業はお金の出ない作業がどうしても出てくる。本当は払わなければならないが、それができない場合は誰かに頼まずに、僕がタダ働きするしかない。そのために何日も作業する。嫌というのではない。

もし、働いた分だけ賃金が欲しければアルバイトをするなり、社員になればいいのだ。そもそも、自作の宣伝も本来、監督がするのは公開前に取材を受け、公開時の舞台挨拶まで。東京公開から5ヶ月。今も毎日ネットで宣伝している。それに関して何ら賃金はない。自ら進んでやっている。予告編も20種ほど作ったが、ギャラはもらっていない。

自分が関わった作品を少しでもよくしたい。多くの人に見てもらいたい。そんな思いだけでやっている。配給会社も安い費用で頑張ってくれているのだから、僕も頑張らねば!という思いである。それで1人でも多くの人が映画の存在を知り、映画館へ行ってくれれば。ネット配信で見てくれれば、こんな嬉しいことはない。


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眠れない夜と、雨の日には...雨じゃないけど、懐かしの深夜番組を思う。 [my opinion]

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眠れない夜と、雨の日には...雨じゃないけど、懐かしの深夜番組を思う。

最近はほとんどテレビを観ないのだけど、今夜は眠れなくてAmazonプライムをつける。切り替えができてなくて、地上波の番組「タモリ倶楽部」が映し出された。あー懐かしい。この番組は僕が横浜にいた頃。アメリカ留学する前から放送していた番組だ。当時、タモリさんは「笑っていいとも!」「今夜は最高」「タモリ倶楽部」とレギュラーがあり、その後に「ミュージック・ステーション」が加わる。

その「タモリ倶楽部」あの頃と全然変わらない内容。でも、それが嬉しく感じる。テレビを中心に生活していた高校時代。卒業後、映画学校に通うようになってからは、夜はテレビより飲み会だったが、それでも朝起きると、テレビを付け、夜は寝るまでテレビがついていた。部屋にいるときはずっとテレビがついている状態。

深夜番組は個性的で、興味惹かれるものが多かった。「タモリ倶楽部」もそんな1つ。「空耳アワー」のコーナーは今も健在。昔は「愛のさざ波」というミニドラマのコーナーもあって、タモリがドラマを演じていた。

留学から帰ってからは深夜までアルバイト。帰宅するとテレビを付けて寝るまでの時間を過ごした。まだ、バブルの余韻がある時代で、深夜番組もなかなか豪華。フジテレビの「カノッサの屈辱」「アメリカの夜」(宝田明さんが司会の映画製作を学べる番組)はとても面白かった。「マネーの虎」も最初は深夜番組だったし。

トーク番組では今やスタンダードになった「夏の日の1993」がテーマソングだった、トーク番組「君といつまでも」東ちずる、石黒賢、山田雅人が司会。松本人志と島田紳介の「松紳」、上岡龍太郎と鶴瓶の「パペポTV」「たかじんNOばー」「トミーズのきばらなアカン」とか、好きで毎週観ていた。

ついこの間と思いきや、もう28年も前だ。1990年代前半。それがもう懐かしい時代になってしまった。それが1995年に脚本家デビュー、その後、監督デビュー。劇場映画を撮るために5年かけて、テレビを見る機会がどんどん減って来た。もう、「ニュースステーション」と「NEWS23」を録画して見るくらいだった。

大河ドラマはとっくに見てない(「武田信玄」が真剣に見た最後か?)でも、「金八先生」シリーズだけはしっかり見ていた。2007年が最終シーズン。生徒役で草刈麻有が出ていた。のちに僕の映画にも出てもらうことになるのだが、あの頃から彼女は輝いていたなあ。ああ、そう言えば、そのドラマで校長先生をやっていた赤木春恵さんが昨日、亡くなった。そう考えると、また時代を感じる。

来るべき、新しい時代の主役はもはやテレビではない。が、深夜放送を見ていたあの空気。あの感じ。懐かしく思う。そんな時代から今も「タモリ倶楽部」が放送されていること。少し嬉しく思った。


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明日にかける橋=感想「見終わって爽やかになれる感動を求める人には、お勧めの作品」 [再掲載]

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明日にかける橋=感想「見終わって爽やかになれる感動を求める人には、お勧めの作品」

過去を変える!映画では「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が有名ですが、この「明日にかける橋」は本編中でそのタイトルが出てくるように「バック・トゥ・ザ・フューチャー」をリスペクトしつつ、全く違うテイストで見せるお話です。

太田隆文脚本・監督の映画はいつもキャストがどんぴしゃ!で、必ず泣ける箇所がありますが、今回も例外ではありません。クライマックスはもちろん、その他のシーンでも、適役のキャストの名演が涙を絞り取ってくれます。

今回は特に宝田明氏が、登場シーンが少ないのに強烈な印象を残します。含蓄のあるセリフが、主人公たちの行動に繋がっていくのは納得です。

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ここで語られる、太田監督が常に意識しているであろう「教育」の問題は、昨今の財務省の文書改ざん等といった、社会の腐敗につながっているように思えてなりません。その意味で、この問題が全く古びていないことに愕然とさせられます。

とはいえいつもの太田監督映画の通り、テーマが前面に出しゃばることはなく、見やすいエンタメストーリーで、不快になるようなシーンも無く、お子さまからお年寄りまで全ての世代に見やすい映画です。

映画の主な舞台は静岡県の袋井、磐田、森町。冒頭に出てくる、ひな人形の大群が凄い可睡斎があったり、マドレーヌが激ウマの店や、法多山の厄除け団子などスイーツの美味いとこがあったりして、訪れて損のない町です。(映画を観てからロケ地めぐりに行きました!)

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そのことを知らなくても十分楽しめる内容ですが、地元からたくさんの人々の出演がなかなかの大作映画感を出していて、「市民映画」というのも納得です。

「明日にかける橋」の東京での劇場公開時=2018年7月頭の劇場上映作品と比較すると。

「ハン・ソロ」よりオリジナリティがあり。
「万引き家族」より分かりやすく。
「デッドプール2」みたいな残酷さはなく。
「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー」みたいな後味の悪さはない。

見終わって爽やかになれる感動を求める人には、お勧めの作品です。

涙腺が緩んだ個所はいろいろありますが、特に感心したところは、健太の葬式のシーン。涙をこらえていたであろうみゆきが、里美先生の前で泣き出すとこでした。涙流しながら、このタメ上手いなあ、と演出に関心。タメて感情を溢れさせる越後はる香と、受け止める藤田朋子には賞をあげたくなります。

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脇のキャラも、宝田明氏の部下や静岡県警の女性警察官など、印象に残る人がいました。

その中でもピカイチなのが「NEW STATION」のキャスター。某ニュース番組の映像を使えなかったゆえの設定だと想像しますが、このキャスターの表情や話し方が某K氏を彷彿させ、似せ具合が見ていて楽しいところでした。

予算面での苦肉の策でしょうが、かえってオリジナリティが感じられます。こういう、予算の制約(たぶん)を面白さに変えるのも太田監督作品の巧さです(相当頭悩ませるでしょうが)。


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