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「ボヘミア・ラプソディ」③ 共感したこと。音楽も映画も同じ! [映画感想]

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「ボヘミア・ラプソディ」③ 共感したこと。音楽も映画も同じ!

クイーン・ファンだけでなく大人気で、あちこちで評判を聞く。フレディ・マーキューリーの人生というだけでなく、いろんなことを感じた。

「ボヘミア・ラプソディ」のレコーディングシーンでもそうだが、曲が作られて行くのと映画作りが凄くダブった。「ここでコーラスを入れよう」とか「ここで手拍子」そうやって個性的ある歌を作る。

映画も同じで、撮影のときなら「ここは手持ちカメラで臨場を出そう」「ここはワンカットワンシーン」とか考える。編集時なら、「ここは画面を白黒にしよう」「ここは赤みを入れる」「ここは1秒のカットで連続する」そんなことで個性的な作品にしていく。音楽も映画も同じだ。

クイーンの曲が6分あって長過ぎて、レコード会社と揉めるのも共感する。映画も2時間を超えると映画館が嫌がる。1日に上映できる回数が減るからだ。それが分かっているのでプロデュサーが編集時にうるさくいう。DVDにするときも、2時間を超えると面倒だからだ。

しかし、僕の映画は毎回、2時間超え。前作の「向日葵の丘」は2時間20分。今回の「明日にかける橋」は2時間11分だ。必ず同業の友人が「10分くらいなら切った方がいいよ」と言いに来るが、絶対に切らない。2時間できる話を2時間11分で描いている訳ではく、2時間11分必要な物語なのだ。

だから、フレディたちがレコード会社のいいなりにならず、拒否し続けるのはとても共感する。「We will Rock you」誕生のエピソードも面白かった。観客が歌に参加するという発想。僕は「青い青い空」という映画のときに、クライマックスは観客が映画の客ではなく、物語の中の大会を見ている観客の気持ちになるような撮影と編集をしてみた。観客が映画に参加することができる。

「同じことは二度しない」

とメンバーがいう。映画も同じだ。クリエイティブはどの世界でも同じ。ここしばらくクイーンを毎日、聴いている。



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映画「ボヘミアン・ラプソディ」②=表現者の人生をとは?悲しみを癒すために作品を作り続けること [映画感想]

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【映画「ボヘミアン・ラプソディ」②=表現者の人生をとは?悲しみを癒すために作品を作り続けること】

映画を観てから1日経つが、まだ衝撃が続いている。僕は中学時代から映画ファンだったが、映画以上に音楽を聴いていた。

ただ、映画に関しては好きな監督や俳優がいれば、背景や経歴を調べたりしたが、音楽に関しては自伝を読んだりはしなかった。スピルバーグには会ってみたかったが、ミックやポールに会いたいとは思わなかった。歌を聴くことで十分、彼らの思いや人生を感じると思っていた。

だから、バンドメンバーの名前は知っていても、フレディー・マーキュリーのプロフィールは知らなかった。てっきりイギリス人だと思っていたが、映画を観てインド出身だと初めて知った。厳格な家庭で育ったことも知らなかった。ゲイで派手な人とは知っていたが、結婚して、その人と生涯、友達でいつづけたとは知らなかった。以前、記事に書いたこと。

「アーティストは悲しみを癒すために作品を作り続ける」

まさにそれを体現したのがフレディーだ。父親に愛されない。ゲイであることの辛さ。妻との溝。仲間との葛藤。そんな苦しさから生まれて来たのが数々のヒット曲。「ボヘミアン・ラプソディ」はまさにそれだ。歌詞を読むとフレディーそのものだ。

そして、曲がヒットしても、有名になっても、金持ちになっても、その苦しみは拭われず、より孤独になっていく。魑魅魍魎やコバンザメはたくさん寄って来るが、本当に愛する人は離れて行く。有名人が人嫌いになり、壁を作るのはそこに背景がある。

俳優の卵に会うと「有名になりたい!」という子がよくいる。が、有名になることのメリットしか知らない。有名であることがどれだけ悲しく、辛いことか? デメリットの方が多いことを知らない。そしてお金や名誉が何ら心を癒すものではないこと。多くのアーティストを見て感じる。最後にフレディーは言う。

「音楽を作り聴いてもらうことが、俺の人生の意味だ」

胸に突き刺さる。俳優でも、作家でも、歌手でも、芸人でも、映画監督でも同じ。最後はそこであること。改めて感じる。テレビに出る。月9に出る。CDを出す。インタビューを受ける。雑誌に掲載される。そんなことに憧れる若い人たちがいる。そんなことばかり語る。でも、大切なのは何を表現するか?なのだ。

フレディーは悲しみと苦しみを歌にして伝え、本当に大切なものを最後に知り、死んで行った。それが表現者の人生なのだと思えた。


この記事=>https://aozoraeiga.blog.so-net.ne.jp/2014-06-21

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映画「ボヘミアン・ラプソディ」① F・マーキュリーが探し続けたもの=心に突き刺さる作品。ぜひ観てほしい! [映画感想]

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【映画「ボヘミアン・ラプソディ」F・マーキュリーが探し続けたもの=心に突き刺さる作品。ぜひ観てほしい!】

中学時代。毎日、ビートルズを聴いていた。高校時代になり、R・ストーンズ?にはすぐ進まず。次に聴いたのはクイーンだった。友人の勧めだったと思うが、大阪キタの東通り商店街のサウナ・ニュージャパンの前にあった輸入レコード屋で「オペラ座の夜」を買った。

「何じゃこれは〜!」

衝撃だった。特に「ボヘミア・ラプソディ」は驚愕した。フレディ・マーキューリーの自伝ともいえる映画「ボヘミア・ラプソディ」を見て、その曲が当時、シングルカットされず、マスコミからは評価されなかったことを知り、驚かされる。

「6分もあるからラジオで流せない? バカじゃないか?」

マスコミだけでなく、レコード会社のPがまずシングルカットを反対した。クリエイティブな業界でもいつの時代も新しいものを拒否する古い人たちがいるということを感じる。でも、そんな作品こそが新しい時代を築く。

映画ではクイーンのデビューから、F・マーキュリーの死までが描かれる。ミュージシャンの伝記映画は心に突き刺さるものが多い。

レイ・チャールズの「レイ」
リッチー・ヴァレンスの「ラバンバ」
ジャニス・ジョプリンの「ローズ」
エルビス・プレスリーの「エルビス」
(これは何と、あのJ・カーペーターが監督でC・ラッセルがエルビス!)

どれも胸詰まる。今回の「ボヘミア・ラプソディ」は特に感じるものがあった。ミュージシャンでも、作家でも、俳優でも、映画監督でも、同じ。傷だらけの魂を癒すために作品を作ること。しかし、名声も、大金も、名誉も、その深い傷を癒すことができないこと。今回の映画でも感じる。

クライマックスは1985年のライブ・エイド。これを僕はLAでテレビ中継を見ていた。USCのドミトリーで。それから30年ほど。いろんなことを感じ、思い出し、心に突き刺さるものを、見つめてしまい、今はうまく感想を書けない。今夜は夜中までクイーンを聴く....。

俳優、作家、映画監督等、表現者を目指す人はぜひ、見てほしい作品だ。

参考に=>この記事=>https://aozoraeiga.blog.so-net.ne.jp/2014-06-21

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マイケル・ムーアの新作「華氏119」何かヘン?どうしたんだろう [映画感想]

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マイケル・ムーアの新作「華氏119」何かヘン?どうしたんだろう

「ボーリング・フォー・コロンバイン」以来、どの作品も素晴らしい。社会問題を分かりやすく解説、批判、ラストは感動さえ覚える。そんなドキュメンタリーがあるとは思わなかった。「華氏911」ではブッシュ大統領を敵にまわす作品。そのムーア監督が今回はトランプ批判の映画を作った。

が、引っかかる。トランプ大統領は非常に評判が悪い。ただ、彼を支持する人たちの声に「ん?」というものもある。実はムーアと同じように、アメリカの恥部を描き続けるオリバー・ストーン監督はトランプを支持している。なぜだろう?

また、これまでのムーア作品には多くの人が気付かない、少なくても日本人が知らなかった事件や問題を取り上げ、鋭く斬り込むことが多かった。が、トランプはすでに多くのマスコミが批判している。それを今さら批判することの意味とは、何か決定的な事実を掴んだのか? いくつも気になる点がありながら映画を観た。

お馴染みのスタイルで映画は始まり、ヒラリーではなく、トランプが大統領になったことを当選発表の日の映像を使い見せて行く。が、すぐに話題はトランプ以外に逸れる。フリント市の水道問題。「トランプも同じことをしている!」と展開すると思いきや、延々と水道問題。確かに酷い話。福島と同じ構図。鉛が入った水道水を飲んで、多くが病気になっているのに、市政は「基準値には達していません」と対応を拒む。

だが、その話題はいつまで経ってもトランプに結び着かない。やっとトランプ登場。その町の水道局に遊説中のトランプが訪れたことを紹介。でも、それだけ。話はその後、銃乱射事件に進み、生徒たちが反対運動を起こす話を紹介する。「ボーリング・フォー・コロンバイン」を彷彿とする。

その後、ようやくトランプの話題になるが、先の2つの話とは繋がらない。ヒットラーがいかにしてトップに立ったか?をトランプの言動に重ねて見せて行く。が、これはトランプの問題を描いたものではなく、「危険なトランプに権力を持たせてはいけない」という表現。でも、なぜ、トランプが危険なのか?が描かれていない。

途中で「トランプは人種差別主義者だ」というよく言われることは描かれる。彼を会場で批判した女性たちが係員に連れ出される映像を紹介。数々の問題発言も見せる。が、それだけだ。移民の親子を別々に収容した。親子を引き離した。酷い。という話も紹介されるが、それはトランプ以前から行なわれていたことで、そのことは解決されたというニュースを聞いている。

とすると、この映画で描かれたトランプの悪業は、差別主義者であること。問題発言をしたということだけ。おまけに水道問題の方が圧倒的に長く描かれている。銃乱射事件もトランプとは直接関係ない。なんじゃこれは? 今までのムーア作品とかなり違う。

ドキュメンタリーでも、ドラマでもそうだが、映像というのは演出次第で、取材対象を悪くも、良くも描くことができる。その一番安易な方法は誰もが「悪人!」と思う過去の人物を重ねることだ。よく使われるのがヒットラー。ムーア監督はその手法を今回の作品で使い、

「トランプは差別主義者だ。だから、ユダヤ人を虐殺したヒットラーと同じようなことをするだろう。危険だ!」

と警告する。が、過去の作品のように、細かな事実に切り込み、その被害を描いてはいない。つまり「危険だと思うよ。ヒットラーになるかも?」という予想でしかない。

思い出すことがある。検察が小沢一郎の事務所を捜査。有罪に持ち込もうとしたのに結局何ら問題は発見されず、無罪になった。イメージとして悪徳政治家だと思う人が多いが、実際は問題なかった。特捜部が何ヶ月もかけて調べて証拠がでないということは何もなかったということだ。「ロス疑惑」の三浦一義もあれだけマスコミに「怪しい」とバッシングされながら、結局、無罪。

怪しい=悪人と攻撃するのはアウト。イメージだけで決めてはダメ。同じようにトランプが大統領になり、2年も経つ。その間に彼が行なった悪業をムーア監督は批判すべき。それが描かれていないというのは、何ら発見できなかったということ? 

だから、直接関係のない水道問題と銃乱射問題を延々と描いた? あるいは、その2つこそがムーア監督が本当に描きたかったことで、そのネタだけで弱いので、今回はトランプ批判という大看板を着けた? 何だかそんな感じさえする。もし、トランプを批判するなら

「ヒラリーが大統領になっていれば...アメリカはこうなった」

という展開もありだ。「ボーリング...」でも銃社会アメリカと、お隣の銃のない社会カナダを比較したように。だがヒラリーの話は冒頭しか出て来ない。そしてヒラリーを描くと、もっとどす黒い事実が出てくるはず。

ただ、おもしろいのはオバマ批判は出てくる。平和主義者のイメージ。良識ある人気の大統領と思われがちだが、そうではない!とムーア監督は斬り込む。先の水道問題。その町にオバマがやってきてスピーチをするが、その問題を隠蔽しようとする市長を庇い、問題を矮小化するような発言。彼に期待した市民は大いに失望する。

また、オバマは記録的な空爆を許可しており、多くの犠牲者が出ている。さらに、これまた記録的な数の移民を追い返している。これらの事実は説得力あり、オバマの正体を暴くものだ。トランプに対しても問題発言があるとかではなく、「こんな酷いことをやっている!」という事実を暴けばいいのに、それがない。だから、ヒットラーと重ねることしかできないのだろう。

ああ、ヒラリー問題も少しあった。本来、全米で勝ち抜いたのはバーニー・サンダースだったのに、それをすり替えヒラリーが勝利したことになったという指摘もある。が、深く追及せずに別の話題に行く。そしてトランプが不正選挙をしたという指摘はない。「なぜ彼が大統領に成りえたか?」についても追及せず「そこに不正がなかったのか?」も触れない。ということは不正選挙はなく、正式に国民が選んだということだ。

では、なんでこんな映画を作ったのか? トランプの政敵から金をもらった? でも大した違反材料が見つからずこうなった? 或は先に上げたように本当にやりたかったのは水道問題? いずれにしても、これまでの彼の作品とは違い。納得も、驚きも、感動もなかった。

確かにトランプは問題発言が多い。見かけも悪の大ボス風。口も悪い。そもそもビフ(?)のモデルだし。イメージはとても悪い。が、それだけで「悪人 !」と決めつけることはできない。ムーア監督であれば、その先に斬り込むべきなのに、描いていることは、ネガティブキャンペーンと同様のものばかり。なぜ、トランプは北朝鮮を攻撃しなかったか?も描かれていない。

そこが一番のポイント。ブッシュのようにありもしない大量破壊兵器があるといちゃもんつけて戦争すればいいのに、していない。でも、そこにトランプの目的があると思え、そこを追及すると、映画が成立しないからだと思える。

映画を見終えて思うのは、「なぜ、ムーア監督がこんな切り込みの弱いトランプ批判映画を作ったのか?」ということ。「論点が逸れまくる映画にしたのか?」批判にすらなっていない。裏に何かあるはずだ。この映画で「アメリカの正義はまだ死んでいない」とか「日本のマスコミは見習うべきだ」という意見があるが、とんでもない。情報を見抜く力を持ちたい。


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「2001年 宇宙の旅」全てのクリエーター必見の巨編! [映画感想]

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1968年公開、巨匠スタンリー・キューブリック監督の映画。「スターウォーズ」「未知との遭遇」他、多くの作品に影響を与えた名作。僕は1979年(もう、39年前!)にリバイバル公開されたときに、大阪の千日前スバル座で観た。高校生だった。

「何でOS劇場じゃないんだ」

と思ったが、2回観に行った。その後、OS劇場閉館記念上映のときにも1日上映されて行った。が、確か35ミリ版で残念。

そして今年、映画祭でLAに行ったときチャイニーズシアターで「2001」の予告編を観た。

「日本でもやればいいのに〜」

と思っていたら来ましたよ〜。それもIMAXで上映。写真にもあるがとにかくスクリーンがデカい。この映画を上映するに相応しい。

デジタル&CG全盛の今見ても見劣りしない特撮。重厚な内容。3時間近い上映時間。全てが巨編だ。これは映画ファン、映画人、俳優、クリエーター問わず、観るべき必見の作品。明日1日まで東京は数カ所で上映している。(明日にかける橋ーも明日、地元上映が終了)僕は新宿のTOHOシネマで観た。品川、成田でも上映している。

この映画はテレビやDVDで観てもあまり意味がない。大画面で観て、それも70ミリやシネラマ、IMAXで観てこそ、その価値が分かる。明日、上映終了。ぜひ!



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12月公開の、ある青春映画の感想 「青の帰り道」 [映画感想]

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12月公開の、ある青春映画の感想

7人の若者の青春ものということで、ちょっと躊躇した。自分で何本も青春ものを作っているくせに、青春ものを観るのは苦手。爽やかな友情とか、甘い恋愛が好きになれない。でも、友人からもらった試写状。会場を訪れた。

意外にも、爽やかな青春ものではなかった。かなりハード。悲しく厳しい青春物語だった。僕が撮ったあの作品と少し似ているところがあり、「2008年」から「2018年」までの10年間を描いた物語。ラジオでその時代時代のニュースが流れる。

主人公の7人は高校時代の同級生。仲良しグループ。その内の2人はミュージシャンを目指し、2人の男女は熱烈恋愛関係で卒業後に結婚。2人は不良で大学進学せずに仕事を始める。1人は大学に行き、その後、サラリーマンになる。その内の何人かは故郷の田舎町を出て東京へ。地元に残り働く者もいる。

そんな7人が時代の中で葛藤。かなり深刻&ハードで、青春の苦悩なんてものじゃない。次第に見えなくなる希望。壊れて行く「夢」と「憧れ」。監督は何者か?と調べると、僕より25歳年下で、脚本も担当している。撮影も凝っているし、部屋の照明は日本映画なのに、やたら暗くていい感じ。センスもある。映画を観ていて、とても暗い気持ちになるのは、監督の腕がいいからだ。

ちょっと気になったのが、部屋に映画のポスターが貼られているシーン。「ゴッドファーザーPARTⅢ」「時計仕掛けのオレンジ」そしてポスター大に引き延ばされた「明日に向かって撃て」のスチール。そんなときは監督が好きな作品である場合が多い。が、ポスターを劇中で使用するのは、いろいろと面倒。権利問題がある。使用料金も派生する。僕もそれで苦労したので、その辺は大丈夫なのか?少し心配になる。

話を戻して、7人の主人公たち。あえて一番の主人公は?というと、カメラが好きだった女子高生なのだが、クレジットでは歌手になる子が一番上に来ている。が、全員が主人公だろう。その一人。サラリーマンになる男の子がいる。なかなかいい味を出していた。保険会社に就職し、ノルマがこなせず、友人に保険を勧める場面とか真に迫っていた。顔が腫れていて、何日も寝ていない。追いつめられた感が溢れていた。メイクか? 前日寝ずに撮影に参加したのか? そこは分からないが演技を超えた徒労感が強く感じられた。いい俳優だ。

物語は悲しみの連続。夢を追い、破れ、踏みつけられる。信頼し、裏切られ、現実の悲しみの中で、7人の友情にもヒビが入って行く。ミュージシャンを目指し、プロ・デビューしながら、与えられた歌しか歌えずに悩む子もいる。同じくミュージシャンを目指しながら、プロ・デビューすらできず、田舎でくすぶる男の子もいる。観ていて、昔の自分を思い出す。

僕も田舎から映画監督を目指して上京。映画の専門学校で勉強した。だが、クラスには行かず、自主映画を作っていた。そこで5人の仲間が出来た。同じ映画監督を目指す奴が3人。俳優を目指す奴が2人。映画と違って皆、野郎ばかりだったが、気のいい仲間だった。が、映画と同じように、皆、現実にぶつかり、傷つき、夢が見えなくなって行く。1年目で挫折。故郷に帰った奴がいる。バイト先で気に入られて、そのまま正社員になり、夢を諦めた奴もいた。

また別の奴は部屋を訪ねると、もぬけの空。家財道具が全てなくなっていた。仲間に挨拶もなしに部屋を引き払い、どこかに行ってしまった。前々から落ち込んでいて悩んでいた奴だ。こうして最後は2人だけになる。1年目の春は毎日のように、皆で宴会。夢を語り合った。いつかはみんなで映画を作ろうと盛り上がった。それからわずか2年で、多くが挫折。現実の壁にぶつかり、夢を語ることもなくなった。飲み会をすることもなくなり、映画の話もしない。故郷に帰る者が続き、最後は2人になった。

「あの頃は、楽しかったよなあ….」

2人でそう話した。映画でもそんなエピソードがあった。人ごとではない。あの当時の辛い気持ちが蘇る。その後、僕はアメリカに留学。帰国してから15年かかり、映画監督デビュー。しかし、当時の仲間はもう誰もおらず、連絡先さえ分からなかった。その後、最後の1人となった友人と再会する。彼は映画を諦めて会社員になり、結婚し、一児の父となっていた。家を訪ねると、決して裕福ではないが、人の暮らしがそこにはあった。

僕は就職もせず、当然、結婚なんてする余裕はなく、子供なんてあり得ない。自分が生活するだけで精一杯。監督デビューをしたからと、依頼が次々に来る訳ではない。むしろ、その頃は映画を撮るたびに借金が増えていた。映画でも似たようなシーンがあった。結婚し、一児の父、母となった同級生。夢を追い続けるが、本当に歌いたい歌を歌わせてもらえない友達。次第に酒に溺れるようになり、喉がやられ、歌が歌えなくなって行く。

幸せって何だろう? 夢を掴むことなのか? 幸せな家庭を持つことか?  金持ちになること? 有名になること? そんなことを長年考えている。昔は映画監督になることが目標だった。が、実際にそこまで行くと、次は2作目を撮ることが目標になり、3作目、4作目。予算が豊富な大作映画を撮ること。そしてヒットを飛ばすこと。終わりのないハードルが並んでいるのが分かった。
友人と再会した話。もう少し続ける。監督デビューしたあと、再会した昔の仲間。喜んでくれた。

「お前ならいつか映画監督になると思っていたよ。皆、あんな形でいなくなったから、会わせる顔はないと思うけど、絶対に喜んでいるよ!」

しかし、夢を諦めたが妻も子もいる彼と、終わりなき戦いを続ける者と、どちらが幸せなんだろう?そう思えたが、あの頃を一緒に過ごした友人の存在は嬉しいものだった。そんな彼が次第に不満をもらすようになる。

「お前は勉強不足だ…」「だから、あんな映画しか撮れない!」

そんな批判をするようになった。毎回、会う度になじられ、次第に会い辛くなる。彼は精神的にも病んでいるようだったが、心のどこかに「なぜ、俺はダメだったんだ」という悔しさもあったのだろう。「こんな奴より、俺の方がいい作品を撮れるのに…」そんな感じだった。

その先もあるが、辛過ぎて書けない。映画でも最後に悲しい事件もあったが、同級生たちは故郷で久々に集り、笑顔で想い出話を語る。そんな彼らの前を高校時代の幻が通り過ぎて行く。夢って何だろう? 幸せって何だろう? そんなことを考えながら、明るくなった試写室で、1人席を立てずに考えていた…。



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「1987、ある闘いの真実」観た。凄かった! [映画感想]

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凄かった、、、、

終わってしばらく席を立つことできなかった。

民主化を勝ち取った韓国。その真実の物語。

打ちのめされた。

そして今の日本がダブった、、、。


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【明日にかける橋感想文】何でお決まりのように涙が流れるのか? [映画感想]

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【明日にかける橋感想文】和歌山県の小タマムシパパより

太田隆文監督作品はデビュー作の「ストロベリーフィールズ」からずっとスクリーンで複数回観てます。毎回当たり前のように泣かされます。何でお決まりのように涙が流れるのか?

それは作品テーマが親子に伝えたい大切なことだからでしょう。友情・家族の絆が毎回のテーマ。

特に今作の「明日にかける橋」は父娘の関係が強く描かれてましたね。僕自身、娘が2人おるので、ほんまに他人事ではありません。板尾創路さん演じる冬樹父さんを観ながら、自分に当てはめてみる。

娘たちにちゃんと接してあげることができてるか?悩んでる時に正しく助言してあげられたか?「あー!あのときこうしていれば」と後悔することもあります。僕も決して良い父親ではないかもしれません。過ぎた時間は取り戻せないけれど、これから出来ることもあります。

「明日にかける橋」を父親参考書だと思い、娘たちの将来をもう一度しっかり考えていきたいです。田中美里さんの桐子母さんもまた母親参考書ですね。百聞は一見にしかず。世のお父さんとお母さん、まぁ一回観てください。できればお子さまを連れてご一緒に。心が洗われますで。

公式ホームページ、上映館情報はこちら。
http://asunikakeruhashi.com/

スバル座舞台挨拶2&予告編はこちら。
https://www.facebook.com/100001929411675/posts/2183969855010640/

よろしくお明日にかける橋お父さんお母さん泣けますよます。


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「クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ〜拉麺大乱〜」は大人が観るべき涙の感動作。隠しテーマは「戦争」?ぜひ、お子様と! [映画感想]

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映画ファンなら知っている映画版「クレヨンしんちゃん」は名作の宝庫であること。涙と感動で、子供を連れて行ったお父さんが泣いてしまうという作品もある。今回もそれ! このタイトル。ポスターからは絶対に想像つかないが、クライマックスは涙と感動。

このシリーズ「大人帝国の逆襲」もそうだし「サボテン大襲撃」もそうだし、今の日本人が忘れている大切なことを伝えている。大人の社会派ドラマでさえテーマにできない現代の問題を描いている。今回もテレビドラマや大手映画会社が作る実写映画では絶対にできないテーマ。

そして、クライマックスはまさかの号泣。隣に座っていた父子。お父さんの方が泣いてしまい、子供が不思議そうな顔。でも、そうなんだ。それが「クレヨンしんちゃん」の映画版。この映画を見たある女性がいった。「もしかしたら、そんなお父さん、お母さんに向けて、この映画は大切なことを伝えようとしてるんじゃないかな?」

その通りだと思う。ネタバレになるのでオチは言えないが、今回の隠しテーマは「食品問題」と「戦争」子供たちは笑って笑って、ハラハラして映画を観られて、大人たちは最後に号泣。ぜひ、お子さんを連れて観に行ってほしい。

ちなみに「サボテン大襲撃」篇の解説はこちらで書いている。これはDVDで観れる=>http://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp/2016-04-02-5


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「ペンタゴンペーパーズ」日本人必見!日本のマスコミ必見の映画! [映画感想]

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タイムリーというにはあまりにも今の日本だ。スピルバーグの新作。ワシントン・ポスト紙と政府=ニクソン大統領との攻防を描いた実話。政府が隠す秘密情報を暴露しようとする新聞社。

それを圧力で押さえつけ、社を潰そうとするニクソン。真実の報道か? 社の生き残りか? 果たして.....。まるで、朝日新聞と安倍政権の生き写し。1960年台に実際に怒った事件を映画化している。

圧力に屈して大本営発表を続ける日本のマスコミ。その情報を信じて疑わない多くの日本人は必見の作品。スピルバーグが日本にエールを送るために作ったかのような映画。ぜひ、観てほしい。






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