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「明日にかける橋」DVD発売用ー予告編 [DVD]



2018年に全国の映画館で公開。ヒットした感動作「明日にかける橋 1989年の想い出」が早くもDVD化。予約だけで完売。発売日に手に入らない方が続出。申し訳ありませんでした。再プレス。現在、順次発送中ですので、もう少しお待ちください。amazon、楽天で購入できます。

出演 鈴木杏、板尾創路、田中美里、越後はる香、藤田朋子、宝田明
監督 太田隆文




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「明日にかける橋」スタートは3年前の秋だった。地元と映画スタッフが共に頑張った成果! [地方映画の力!]

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「明日にかける橋」スタートは3年前の秋だった。地元と映画スタッフが共に頑張った成果!

思い出すの3年前の秋。2016年にロケ地の実行委員から連絡を頂き、何度も会合を重ねて製作がスタート。翌年2017年春に製作発表、夏には撮影。年末に完成披露試写会。翌年2018の夏には東京の映画館で公開。そして全国公開。さらに地元静岡県での公開。9週間に渡るロングラン上映。ロサンゼルスの映画祭で受賞。年明けには地元の映画館でアンコール上映。

そして今月。DVDが発売された。物凄い展開だ。何度も書いたが地元実行委員の奮闘の賜物ーと言っても、最初は3人のおばちゃんからスタートしている。その中に大手企業社長の奥様がいるとか、有力政治家の娘がいた訳ではない。皆、普通の主婦。そのおばちゃんたちが声が挙げ、ここまで来たのだから凄い。

あと、スタッフにも感謝せねばならない。今回は故郷映画。地元の方々の寄付で作られた。いつも彼らが参加する企業映画に比べると予算も低い。となると、機材の制約、助手の人数制限も出てくる。かなり不自由がある。ギャラも当然、いつもより安い。今回に限らず、地方映画というのは、そういう現実がある。

それでもおばちゃんたちが自腹を切って、走り回り、集めた寄付。その意味を理解してくれたスタッフが集まった。皆、映画界の第1線で活躍するベテランばかり。猛暑の中、全力でかかってくれた。そんなスタッフの活躍がなければ、感動作にはなり得なかった。監督がいくら1人で頑張ってもダメなのだ。だが、通常の地方映画。スタッフが手を抜くことが多い。

「ギャラも安いし、劇映画というより、PR映画だからなあ。適当でいいんじゃない?」

と思いがち。第1線で活躍する人はなかなか参加してくれないことが多い。地元も「良質な映画を作ろう!」というより

「わが町の名産品と観光地を映画で紹介したい!」

と勘違いしがち。結果、映画館で入場料を払って見るPR映画になってしまうことが多い。でも、今回の地元メンバーは違った。それを理解し、物語として素敵な作品を作ることを目指した。それが結果的に町のPRになることを把握していた。撮影現場でも連日、お手伝い。交通整理から荷物運びまで。ロケ弁は全ておばちゃんたちの手作り。その熱い「思い」を受け止めてスタッフも頑張った。企業映画の時より張り切ったと思えるほどだ。

本当にどちらか一方だけ頑張ってもダメ。両者が頑張らないと素晴らしい作品はできない。それが故郷映画だ。それが見事に結実したのが今回の「明日にかける橋」。だからこそ、東京、大阪でもヒットした。この手の地方映画は通常、地元でしかヒットしない。いや、地元ですら1日上映して終わりーが普通だ。

それが全国でヒット。ロサンゼルスでも受賞したのは、単なるPR映画ではなく、感動作品になっていたからだ。「地方映画で故郷PR」というのは、この20年くらいにいっぱいあったが、ほとんどが失敗。そんな中で「明日」は稀有の存在。「わが町をアピールしたい!」という町の方にもぜひ、見ていただきたい。

特典映像として収録されている。「メイキング」ではそんな地元の皆さんの活躍も描かれているのでぜひ!

http://asunikakeruhashi.com


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映画の宣伝は9億円かけて10億儲けるのが王道。なのにわずかな予算であれこれ高望みする監督? [映画業界物語]

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映画の宣伝は9億円かけて10億儲けるのが王道。なのにわずかな予算であれこれ高望みする監督?

映画ファンの友人と話をしていて、映画の宣伝費は東京だけで最低の最低で500万はかかると話すと驚かれた。映画ファンでも驚くのだから一般の人はもっと分からないことだろう。テレビで当たり前のように流れているCM。ある期間流してもらうだけで、数千万から数億円かかること。意外に知られていない。

テレビだけではない新聞広告でも、全面広告だと*千万円。小さなものでも数百万する。でも、あまりにも当たり前に広告は出ているので「いくらするか?」なんて考えたこともない人が多いはず。映画を宣伝するにも当然、かなりの費用が必要だ。トムクルーズ主演のあのスパイ映画。9億円の宣伝費。

テレビ、新聞、雑誌、看板、と、公開前にはどこへ行っても宣伝を見かけた。その額9億円。それくらいしないと、多くの人に映画の存在を知ってもらうことはできない。そうやって大ヒットさせて収入は10億円。儲けは1億。少ないように思えるが1億円の収入は凄いこと。でも、その1億を稼ぐために9億掛ける。

映画の宣伝費。最低の最低は都内公開だけで500万ほど。もっと安いのもあるが、それだと最初から投げているのと同じ。やる気がないとしか言えない。500万でもほとんど何もできない。具体的に紹介しよう。チラシ、ポスター、前売り券の印刷。その前にデザイナーを雇いデザインをしてもらう。パンフレットもデザイナーに頼む。記事やインタビューも必要なのでライターさんを雇う。

まず、それらの印刷経費と人件費。次にマスコミ試写会。テレビ、ラジオ、雑誌等、100社を超える会社に試写状を出す。住所書き、発送、連絡には人員が必要。その他にもいろんな仕事があるので、人を雇う。その人件費。そして試写会。最低でも10回。それなりの作品は20回以上やる。会場もピンキリだが、高いところは1回10万以上。20回やれば200万!

完成披露試写会。俳優を呼ぶ。衣裳、メイク、等のスタッフが必要。衣裳のレンタルも大事。全部、費用がかかる。俳優さんはお気に入りのメイクさんがいる。売れっ子なら1日5万円。俳優の数だけメイクさんが必要。あと、メイクをする場所。待機する場所もいる。劇場にあればいいが、シネコンにはその用意がないところもある。近くのホテルに部屋を取る。

1部屋2万? 広めの会議室なら数万? 昼を挟めば弁当も必要。そして公開初日にまた舞台挨拶。同じだけの費用がかかる。ここでもう500万は完全に超えている。全国公開ではない都内だけの費用だ。

以上のプラン?はもちろんテレビ、雑誌、ラジオの広告はなし!という価格。これで映画の存在をアピールするのはかなり厳しい。だからこそ、大手企業は莫大な費用を使ってCMを打ち、新製品を売ろうとするのだ。映画も同じ。大手は億単位で宣伝。だから、大した作品でなくてもヒットする。ネットという手もあるが、やはりテレビ、新聞に比べると拡散力が極めて小さい。

そんな中、今回の「明日にかける橋」の宣伝会社はかなり厳しい予算の中で、本当によくやってくれた。血を見る努力をしなければ、あの予算であそこまでは出来なかったこと。宣伝を知っている人には分かる。

だのに監督にはそれが分からない人がいる。撮影では張り切るが、宣伝には無頓着。それでは努力して作った作品をドブに捨てるようなもの。観客に見てもらってこそ映画!なのに監督には最低額の宣伝費しかないのを知りながら

「100館くらいで上映するんだよね?」「五大都市で舞台挨拶かな」「テレビスポットとか当然やらないとね〜!」

できるわけ無いだろう! 言い換えれば

「3万円も出せば渋谷でマンション住まいできるよね? 2DKくらいがいいなあ」

というようなもの。もう少し勉強してほしい。宣伝費が1000万あっても大したことはできない。宣伝は本当に金がかかる。なのに多くの監督は自ら宣伝活動をしない。でも、これからの時代。それでは済まない。宣伝は大事。まず、宣伝はいくらで何ができるか?知ることからスタート。




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原発事故を描き大ヒットした映画「朝日のあたる家」が鹿児島で無料上映!2月12日 [2019]



「朝日のあたる家」鹿児島上映会が決定!

2月12日(火)12:30受付開始 13:10〜 

場所、本願寺鹿児島別院 

住所、鹿児島市東千石町21−38 

電話099−222−0051 

入場無料

山本太郎さんが出演した2013年の映画

全国23館で公開。世界7カ国で上映されました。

各地でヒット。マスコミでも話題になりました。

今回はお寺での上映。鹿児島は川内原発があり、現在稼働中。

原発問題に関心のある方。ぜひ、ご覧ください。

原発事故がどういうものだか、体感できます。


映画についての情報= http://www.asahinoataruie.jp





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「朝日のあたる家」鹿児島上映会が決定! 明日2月12日(火)13:10〜  [2019]

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「朝日のあたる家」鹿児島上映会が決定!

2月12日(火)12:30受付開始 13:10〜 

場所、本願寺鹿児島別院 

住所、鹿児島市東千石町21−38 

電話099−222−0051 

入場無料

お寺での上映です。鹿児島は川内原発があり、現在稼働中。

原発に関心のある方。ぜひ、ご覧ください。


映画館公開時、鹿児島の映画館では5日しか上映できませんでした。
宣伝も十分にできなかったと聞いています。この機会にぜひ!

映画についての情報= http://www.asahinoataruie.jp



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ネタバレ?!「明日にかける橋」DVDゲットの方へ。クイズ [DVD]

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ネタバレ?!「明日にかける橋」DVDゲットの方へ。クイズ

完全ネタバレなので、映画を真っ白で見たい方はお読みにならぬように。さて、映画を見ていると、なんとなく見てしまう場面でも、よく考えるとあれ?ということがある。

「明日」でいうと、(ここからネタバレ)最後に板尾さんが出てくるシーン。あそこで「あれ?」と思った方はいないだろうか? 田中美里さんが出てくるのは分かる。健太が助かったことで心を病むことがなかったからだ。だから元気。でも、板尾さんはバブル崩壊で会社が潰れて、その後、体を壊して***。

つまり、健太の件と直接関係ないので、健太が助かっても板尾さんが元気ということにはならない。では、なぜ、元気なのか? ちょっと簡単過ぎるクイズかもしれないが、あの場面が関係している。もし、分からない方がいれば、その辺を注意してDVDを観て頂きたい。よろしくね。


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少し前に発売された宝田明さんの自伝「銀幕に愛を込めて」読ませていただいた。何と、巻末の出演作品リストの最後に「明日にかける橋」の文字が!!おーーーー! [2019]

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少し前に発売された宝田明さんの自伝

「銀幕に愛を込めて」

読ませていただいた。

何と、巻末の出演作品リストの最後に

「明日にかける橋」の文字が!!

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おーーーー!

ありがとうございます!


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悪意がなくても、トラブルを起こす人たち。映画製作はいろんなことがある? ==映画製作の難しさ③ [映画業界物語]

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悪意がなくても、トラブルを起こす人たち。映画製作はいろんなことがある?

地方で映画を作るときに難しいこと。2回書かせてもらった。「感謝」の気持ちを伝えることは良いことだと子供時代から思っていたが、そのことで誤解を生み悲しい思いをさせてしまうことがあるなんて想像もせず(前回の記事)。映画作りは常識的な判断だけでは行かないことも痛感した。

もう一つ、そんなケースを紹介しよう。地方映画は地元から多くの人が支援、応援してくれる。地元のみならず以前のロケ地。全国の街からも市民俳優として出演してくれたり、ボランティアで来てくれる人もいる。毎回、多くの人が参加してくれるので本当にありがたい。が、あるときスタッフにこう言われた。

「監督はよく一般の方のお手伝いを受け入れますが、それを嫌う監督も多いんですよ。良かれと思って参加してくれても、プロではないのでお願いした仕事ができず。余計に手間がかかったり。トラブルを起こしたりするからなんですけど...」

確かにそれはある。だが、ボランティアで来てくれる人に悪意のある人はなく、その人が出来る仕事を考えてお願いする。プロでなくてもできることを手伝ってもらう。それだけでも低予算映画の場合は多いに助かる。が、あるとき、僕の想像を超える事件が起こった。

「監督の映画、素晴らしいです。応援させてください!」

と近づいてきた女性がいた。撮影の手伝いだけでなく、映画イベント等にも現れ、周りの人たちにも接触。その後、次々にトラブルを起こした。これは慎重に説明せねばならないが、その人は病気。体は健康だが、心が病んでいて物事を歪めて捉えてしまう。だから、トラブルが起きる。

僕がこれまでに書いた「その種の記事」を読んでくれた方は分かると思うが、その病気の実情を多くの人は知らない。それどころか間違った認識を持っている。急に叫び出すとか、暴れるとか、非常識な行動を取るとか、そんな症状の人もいるが、そうではない患者の方が多い。それを見分けるのは一般の人にはまず不可能。「ちょっと変な人?」と思うか?あるいは病気だと全く気づかないのだ。

患者も自分が病気だと気づいていないことがある。そして、事実でないことを事実だと思い込んだり。妄想を信じてしまう。そして

「***さんにいじめられた....」

「酷いことをされた....」「騙された....」「辛い。もう死にたい.....」

と騒ぎ、泣き、言い触れ回る。周りの人はそれが事実だと思う。

「可愛そうだ」「酷い話だ」「許せない」

と思って酷いことをした相手を攻撃する。が、相手には覚えがない、患者の思い込みとか妄想だからだ。なのに周りから批判、攻撃される。事実ではないので反論。結果、病気でない人同士が争い、トラブルになる。ありもしないことで揉める。でも、原因がその患者にあることに気づかない。そんな病気があること自体、多くの人は知らない。

自身が被害者であるかのように演じて、皆の注目を集め、妄想を語り、周りを巻き込んでしまう。さらに患者はネットを使い、自分は被害者だとアピール。いろんな人にありもしないことを伝えて周り、同情を得ようとする。それに引っかかり応援する人まで出てくる。

周りから見る健気な頑張り屋に見えてしまう。そして患者は若い女性に多いので、攻撃された男性の方が悪者だと思われる。僕は以前から精神病は勉強していたが、その病気は全く知らなかった。そんな患者が撮影のお手伝いに来たことがあり、トラブルが起こった。

最初は理由が分からず、あれこれ考えていたら知り合いの精神科医さんが教えてくれた。早目に気づいたので大事にはならなかった。が、迷惑がかかった人もいた。患者に悪意はない。「映画のお手伝いをしたい」と真剣に思っている。が、思い込みが強く、妄想があるので

「私は騙された〜」

と騒いでしまう。患者ではないが、出演者のファンがボランティアを装って参加。その俳優に近づこうとしたり、私物を盗んだりすると言う話を聞いたこともがある。隠れて写真を撮る。アイドルグループのイベントで刃物で斬りつけるという事件が少し前にあったが、悪意を持った人たちもいる。

それを最初に見極めるのは難しい。特に患者の場合は悪意がなく、トラブルを予期するのは困難。なので、多くの監督たちは一般のお手伝いを敬遠しがちなのだ。僕は基本、やる気のある人は受け入れる!という姿勢だった。そして悪意のある人間を見抜くのは得意で、金目当て、映画を利用しようと近づいてくる輩は、これまで何人も見抜いてブロック、追放している。

が、病気であることは専門医でないと分からない。そんなことがあってから「やる気がある」「好意的だ」というだけで信頼してはいけないと思うようになった。悲しい話だ。また、最初は好意的で応援してくれても、映画の世界は一般的の人に難しいところがある。が、知らない人には、当たり前のことでも「それは許せない!」と思うこともある。価値観や方法論が違う。

「ボランティアで手伝ったのにギャラがなかった」

と文句を言う人もいる。(ボランティアは無償行為)「だったら、お金でなく記念品をくれればいいのに」と言う。それが出せるくらいならボランティを受け入れたりはしない。悪意はなくても、筋違いの不満を持ち、腹いせのために

「利用された〜酷い〜」

と言い触れ回る人も時にはいる。そしてデマや嘘を信じて、一緒になって批判を始める人もいる。そのために他のボランティアの皆さんが巻き込まれたり、迷惑をかけたりもする。それ以来、対策を講じている。応援してくれる人を疑わなければならないのは悲しいことだが、そんなことも考えていかねばならない。



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感謝を伝えたことで、逆に恨まれてしまうこと=映画製作の難しさ② [映画業界物語]

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感謝を伝えたことで、逆に恨まれてしまうこと=映画製作の難しさ②

昨日書いた記事が好評だった。映画を応援してくれた人が「今度はワシらの言うこと聞いてもらわないとな?」とあれこれ頼みごとをするという話。

政治家でも「この町を良くするために!」と立候補したのに、当選すると応援してくれた人が「俺の会社に自治体の仕事を回して欲しい」とか、「息子を有名大学に合格させて欲しい」とか、個人の要求をしてくるのは良く聞く話。人はなぜ、勘違いをするのか? 

その候補を応援したのは「町をよくしてくれる」と信じたからだ。それを「応援したから」=>「俺の会社に自治体の仕事を回せ」と言うのは筋が違う。要求するのは「この町を良くしろ。だから応援したんだ」と言うべきなのだ。

映画も同じで「故郷をアピールする映画を作るから応援した」はずなのに、映画を応援したのだから、監督、ワシらの頼みを聞いてください」も政治家と同じ構図。最近はそんな筋違いな頼みごとをしてくる人はいないが、以前は映画を作るたびに、その種の人が何人も連絡して来た。

その種の話をもう一つ。毎回、いろんな方の応援で映画は完成する。感謝感謝。応援してくれた方々ーお1人お1人に、その気持ちを伝えたい。が、主要な方々だけでもかなりの数。一度に全員を訪ねることはできない。

撮影後にお礼に伺うが時間に限りがある。監督は本来、撮影終了と同時に帰京し編集を始めなければならない。が、1週間ほど帰京を伸ばして挨拶回りをしていた。それでも全員は無理なので、次に地元を訪ねた時、お礼を言えなかった人たちを訪ねる。すると前回、お訪ねした人がこう言っていたらしい。

「今回、俺は無視ですか? 撮影後だけ挨拶に来て、今回は来ないんだな....監督は酷い…」

悪い人ではない。熱烈応援してくれた方。ありがたかった。が、毎回、ご挨拶には伺えない。他の何十人も訪ねなけれならない。先輩はこう言う。

「その人は監督がわざわざお礼を言いに来てくれて、嬉しかったんだよ。それで親しい友人になったと思った。次に地元に来た時も、きっと訪ねてくれると思った。でも、来なかった。行けないよな? 他の人にお礼言って回るんだから。でも、その人は友人だと思っている。なのに来ない。寂しい。それが怒りに変わる。恩知らずだ!になるんだよ」

そんな人は極々僅か。でも、分かる部分もある。例えば、僕が飲み会で意気投合した。飲み代を奢った人がいたとする。メルアド交換して、あとで連絡したが返事はない。「何なんだ?」と思う。

「あの時、盛り上がって、酒代奢ったのにー。失礼な奴だな….」

それと同じ感覚なのだ。ただ、違うのは、飲み会なら1人VS1人。お礼ができる。が、映画の場合は1人VS100人。1人が100人にお礼するのはかなり大変。それが分かってもらえない。何人かが飲み会の構図で考えしまう。

「失礼な奴だ…結局、俺は利用されんただな…」

それを聞いた別の人が言う。

「そういえばウチにも監督はお礼は来なかった。ほんと失礼ね...」

でも、その人は近所で行われた撮影を見に行っただけ。俳優に「頑張ってくださいね!」と声をかけただけ。でも、いつしか応援したつもりになっていたので話を聞き「うちにも挨拶に来なあったわ。失礼ね...」と思えたらしい。

本来、映画撮影のお礼参りは制作担当がする。監督は編集があるので、いち早く帰る。挨拶回りで編集が遅れて完成が間に合わないと、多くの人に迷惑がかかる。が、僕はそれでも感謝の気持ちを伝えようと地元に残りお礼を伝えていたが、そのことが結果として誤解させて傷つけることになっていた。先輩は言う。

「そもそも、町の映画だ。本来は地元の人が監督に映画を作ってくれてありがとうーとお礼を言うべき。それを逆に、監督が感謝して回った。1週間も居残りしてだ。そんなことをするから、何人かは町の映画ではなく、監督の映画だと思ってしまう。

映画の応援ではなく、監督の応援をしたと思い込む。だから、次に来た時に挨拶がないと、拗ねてしまう。裏切られたと思う。お前にも問題があるんだよ」

もちろん、2度も3度もお礼に行かなくても理解してくれている人がほとんどだ。が、どこの町でも必ず誤解する人がいる。そんな人は非常に純粋で真面目な人が多い。だから心が痛む。そしてお礼に伺うことで、そんな結果になるなら考えねばならない。すでに担当者が挨拶回りはしっかりしているのだ。そんなことが以前はよくあった。

最近はこう考える。1人1人を訪ねて感謝を伝えるより、少しでも素敵な映画を作り、多くの人に喜んでもらうこと。そのために仕上げに全力を尽くすのが監督の責務だと。お礼は言葉ではなく作品で伝えることが大事。そう考えるようにしている。


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「映画を応援しました。だから今度はワシらのために***して下さい」と頼んでくる人たち。それってどうなの?=映画製作の難しさ① [映画業界物語]

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「映画を応援しました。だから今度はワシらのために***して下さい」と頼んでくる人たち。それってどうなの?=映画製作の難しさ①

地方映画を作ると、いろんなことがある。最近ではなくなったが、以前は撮影時にお世話になった方から頼みごとをされることがあった。

「撮影中に車を無料でお貸ししました。前売券も10枚売りました。今度は私のために一肌脱いでもらえますか? 監督さん」

そう言われた。今考えればおかしな話。前売り券を何枚売ってもらっても、監督に歩合は入らない。車を貸してもらったことで、レンタカー代が浮いて、助かったのはプロダクション。その見返りを監督に求めてくるのは本来、筋が違う。

が、相手は悪い人ではない。力を貸してほしいという。他にも「イベントに来てほしい」「文章を書いてほしい」「審査員をしてほしい」「トークをしてほしい」と頼んでくる人もいた。ただ、皆、1〜2度会っただけの人だ。そして、こう思っているようだった。

「だって、映画の応援したんだから、そのくらいやってくれるよね〜」

そのために自腹でロケ地まで行く。宿泊費も出ない。

「監督は地元によく来るから交通費いらないよね〜。タダで泊めてくれる人もいるんじゃない?」

という感覚。皆さん。悪意はない。深く考えない。基本はいい人たち。ただ、いつしか僕は「地元によく来る人」にされていた。それは映画準備で通ったのであって、映画公開後に行くことはない。でも、「よく来る人」になっていた。

「映画監督は金持ちだしな」

「俺の売ったチケット。料金の50%は監督の懐に入っているはず!」

ありもしないことを想像する人もいた。監督料が安いという現実を知ると仰天するだろう。でも、応援してくれたのは事実。感謝の気持ちもあって、頼みに応えていた。が、交通費も出ない。1日がかり。そんなタダ働きが何度も続いた。

田舎の選挙で、応援した。当選したら、あれこれ議員先生に頼みごとをしに行く。「だって、選挙で応援したでしょう?」というのと同じ構図だと分かってきた。

「今度はワシらの言うこと聞いてもらいますよ! 映画の応援したんですから!」

と言われたこともある。そもそも、映画は街のために作っている。街を全国にアピールするため。それでなぜ、僕が特定の人にお礼をせねばならないのか?  そして本当に応援してくれた人は、頼みごとをしてくることは少ない。小さな応援をした人に限って大きな見返りを求める。頼みを断ると言われた。

「あんなに応援したのに......俺は利用されたということだ....」

そう言い触れ回る人もいた。「いい人だと思っていたのに。裏切れた!」と。今はもうそんな人はいないが、最初の頃はよくあった。先輩はいう。

「それはお前が悪い。いくら無名でも映画監督だと聞けば皆、興味持って近づいてくるもの。2度会えば、もう友達感覚。頼みごともしたくなる。利用しようという輩も出てくる。

その上、お前は頑張り屋だから、それが裏目に出る。田舎で映画撮る時も張り切るから、地元の人はいつしか、町のための映画ではなく、この監督が撮りたい映画!になってしまう。だから、町興し映画ではなく、この監督のお手伝いをしているという気持ちになる。それで見返りを求めてくるのさ」

一時期のFacebookでもそうだったが、何度かコメントをやり取りすると、急激に親近感を持たれ、説教されたり、注意されたり、それだけならいいが、スピーチをして下さい。会に来て下さい。もちろん、交通費自腹でギャラはなし。さらに寄付を下さい。デモに参加してください。とあれこれ頼まれた困ったこともある。先輩はいう。

「それも同じ。この監督は金のためでなく、頑張っている。だから、私たちの街でも自腹で来てくれるはず!と勘違いするのさ。何事も適当にやらないと、バカを見ることになる。一般の人に映画人がどれだけ経済的に苦労しているか分からない。そのくせ忙しいか知らない。彼らにとって映画はお祭りなんだ。だから、俺たちが注意して接することが大事なんだよ」

最近ではその手の頼みごとはなくなった。ロケ地の人たちも理解してくれている。ただ、相変わらず一生懸命やると勘違いされることがある。先輩のいう「俺たちが注意しなきゃいけない」というのは正解。映画という仕事は理解されにくい。誤解や想像で批判してくる人もいる。

最近はこう考える。僕が応援してくれた人たちにすべきは、個人的なお礼をすることではなく、感動作を作ること。それが最大のお返し。そう考えている。



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